“残留”を決め、疲労困憊の看護師たち 「心の中で3人は殺しましたよ」〈原発25キロの病院に籠城した「女性看護師」の7日間(2)〉

社会週刊新潮 2016年3月17日号掲載

 福島出身のノンフィクション・ライター、黒川祥子さんが描く、南相馬市「大町病院」の1週間の物語。福島第一原発事故により、原発25キロに位置する大町病院は「屋内退避」の指示下に置かれ、残された入院患者160名を前に、職員は“避難か残留か”の選択を突きつけられることとなった。結果、看護部長の藤原珠世(当時52)たちは残ることを決めた。

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 一方、去って行く側にとってもそれは苦渋の決断だった。3階東病棟は15日夕、管理職を含め全員が避難を決めた。師長、村田陽子(仮名、当時48)は言う。

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