「黒澤明」参謀が明かした「勝新太郎」と大喧嘩の一部始終

映画週刊新潮 2016年3月3日号掲載

 なにしろ世界のクロサワである。撮影現場でも天皇のように君臨したが、天皇が2人いれば、南北朝じゃないが、騒乱が起こらずにはすまない、ということか。かくして勝新は『影武者』の主役を降ろされ、日本映画史に深く刻まれる事件と相成ったのである。

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「黒澤さんと勝さんの話は、いろんな人が話していますけど、全部でたらめ。役者ってのは自分をよく見せようとしたがるから、ウソがある。私がその時のことを知る唯一の人間です」

 そう語るのは、1998年に亡くなった黒澤明監督の助手を長年務めた野上照代さん(88)である。

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