服役27年「浦島太郎」で戻った元連合赤軍「植垣康博」未完の原稿

社会週刊新潮 2016年2月25日号掲載

「あんたは総括すべきよ!」。その一言で妊婦がなぶり殺され、ある者は刃物で心臓をえぐられる。四十数年前、暴力によって理想社会が作れると信じ、そのために14人の仲間を殺した集団がいた。当時、連合赤軍の「兵士」として凄惨な現場にいた植垣康博氏(67)が振り返る。

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 1998年10月、甲府刑務所を出た植垣氏は、浦島太郎になった気分だった。

「若者の顔が変わってみえた。ずんぐりむっくりだったのが、皆が細くなっていたんです。会話も成り立たなかった。他愛もない日常会話が出てこないんです。

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