番狂わせナシ「三菱東京UFJ」次期頭取の意外な泣き所
恍惚と不安、二つ我にあり。太宰治が1934年に発表した『葉』は、フランスの詩人・ヴェルレーヌの詩の一節で始まる。一方、来春から新たにメガバンクの舵取りを担うこの人も、喜びばかりでなく、不安を抱いているはずだ。
三菱東京UFJ銀行は、今月下旬に開かれる指名・ガバナンス委員会で小山田隆副頭取(60)の頭取昇格を決定する方針だ。
「番狂わせは起きず、大本命がゴールしました」
こう語るのは、他のメガバンクの中堅幹部だ。
「東大経済学部卒の小山田さんは、旧三菱銀行出身。...