夢よもう一度「牡丹と薔薇」の視聴率

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 2004年、最高で13・8%、平均でも約9%と、昼時にお化けのような視聴率を記録した“ボタバラ”。

 11月30日にスタートした『新・牡丹と薔薇』(月曜から金曜、午後1時25分~、フジテレビ系)は、さしずめ“夢よもう一度!”。脚本と制作は前作と同じく中島丈博氏と東海テレビだが、物語の設定は一新されている。

 小日向眞澄(伊藤かずえ)と夫の崑一(岡田浩暉)には、前妻(田中美奈子)との娘、ぼたん(黛(まゆずみ)英里佳)と、ふたりの間に生まれた美輪子(逢沢(あいざわ)りな)がいる。眞澄は高校時代に女児を産み養子に出した過去がある。やがてぼたんと美輪子は数奇な運命に翻弄されていく。

 黛はバラエティー『秘密のケンミンSHOW』のドラマ部分で転勤族の妻役を好演。逢沢は『炎神戦隊ゴーオンジャー』で世に出た。

 前作では、小沢真珠演じる令嬢が、大河内奈々子扮する女中を、役立たずの豚、などと口汚く罵りいじめた。

「小沢の凄みや底意地の悪さが大ヒットの要因でした。さかりのついた雌猫と言い放ち、平手打ちをしたりと鮮烈な場面がこれから盛りだくさんです」(芸能記者)

 昼ドラならではのスピード感や狂気に驚き、笑いすら生まれるが、初回の視聴率は意外や2・9%。

「12年前と世の中が全く変わりました。ドロドロの愛憎劇を楽しむよりも、今の主婦は軽減税率で家計はどうなるとかテロの方に関心がある。世知辛くなりましたね」(作家の麻生千晶氏)

 番組は1月末まで。3月には昼ドラ枠がなくなるという。フジテレビの救世主に育つかな。

週刊新潮 2015年12月17日号掲載

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