ただいま党勢拡大中! 「日本共産党」内部資料流出で意外な内情

政治週刊新潮 2015年12月3日掲載

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 日本共産党は「逃げ」を許さない政党として知られる。安保法制の国会論戦で質疑を打ち切って「逃げ切り」を図った政府与党を、「満身の怒りを込めて糾弾したい」(志位和夫委員長)と斬り捨て、とにかく対話が大事だとの姿勢を強調してきた。彼らにしてみれば「審議拒否」などもってのほか……でもないようだ。

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志位さん、恣意的な対応はいかがなものか

 野党連立政権「国民連合政府」を樹立するのだと、ここのところ勇ましい共産党。事実、国会で野党第2党に躍り出たり、地方議会でも議席数を増やすなど、同党は勢い付いている。だが、その内実は、「虎の子」の東京・代々木の不動産を手放すなど、「張りぼて」の感が否めないと本誌(「週刊新潮」)(11月19日号)は指摘した。

 そして、それを裏付けるように今回、新たな共産党の「内部資料」が流出した。

〈第7回中央委員会総会資料〉

 こう題された資料には、幾つもの数字が並んでいる。

「これは、2013年5月に開かれた、共産党の中央委員会総会用の資料です」

 と、ある共産党ウォッチャーが解説する。

「中央委員会総会とは、数年おきにしか行われない党大会の合間に、党の意志を決定するために開かれる幹部の集まり。その場で党の現状を分析すべく、こうした資料が用意されるのです」

 その資料でまず目に付くのは、党費納入率(13年1月〜3月)が〈77・9〉%となっている点だ。

 共産党の元ナンバー4で、政策委員長を務めた筆坂秀世元参院議員が分析する。

日本共産党中央委員会

「12年に、転居先が分からずに党費を徴収できないといった幽霊党員を9万人も整理しています。にも拘(かかわ)らず、まだ2割強の党員が党費を納めていない。熱心さに欠ける党員や、生活保護相談のためだけに入党した貧しい党員が少なくないことが推察されます」(同)

■党員の高齢化と会議未開催

 また、08年の『蟹工船』ブーム後、同党に対する若者の支持が増えていると持て囃されてきたが、意外にも、資料には、13年の2月から4月の新規入党者計〈1001〉人のうち、30歳未満は〈127〉人に過ぎないことが明記されている。

「相変わらず、党員の高齢化に歯止めが掛かっていない状況を物語っています」(前出のウォッチャー)

 さらに資料によれば、全国に2万あるとされる共産党の支部で週1回は開くべき会議が、同年の1月から3月の間で〈23〉%もの支部で〈未開催〉であることが分かる。

「そもそも赤旗を読んでいないから議論が成り立たなかったり、毎週、赤旗の部数拡大や党員増の対策を話し合っても何も面白くないから、このような数字になってしまう」(筆坂氏)

 資料について共産党に見解を求めると、どうにもこうにも都合が悪いらしく、

〈この取材には応じないことにしました〉(広報部)

 と、国会での主張とは相反して、本誌には「審議拒否」。ちなみに、共産党の綱領にはこう記されている。

〈日本社会が必要とする変革の諸課題の遂行に努力をそそぎながら……〉

 変革が必要なのは、同党の「ご都合主義」である。

「ワイド特集 絶頂期の盲点」より