2018年デビュー空自「女性戦闘機乗り」の狭き門

社会週刊新潮 2015年11月26日雪待月増大号掲載

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 11月13日、航空自衛隊は“女性自衛官の戦闘機等への配置制限解除”を発表した。空自の主力戦闘機F-15JやF4-EJ、偵察機RF-4Eなどの操縦桿を、女性が握れるようになる。

戦闘機に乗りたくて入隊した女性は多い

「22年前に、女性自衛官に全職域を開放しましたが、戦闘機と偵察機については、母性の保護や経済的効率性から制限しました。その後も検討を続けた結果、解除が妥当と判断しました。政府の掲げる“女性活躍推進”の一環でもあります」(航空幕僚監部)

 確かに、戦闘機以外のパイロットはすでに活躍中だ。

「現在、陸海空3自衛隊の輸送機や哨戒機、哨戒ヘリの女性パイロットは約30名。アメリカやイギリス、フランスは1990年代に女性戦闘機パイロット採用を始めましたが、過酷な任務による失禁を防ぐため、オムツを着用する人もいるようです」(軍事ジャーナリスト)

 F-15の場合、パイロットにかかるG(重力加速度)は最大で9G、体重の9倍にもなると言われるが、

「実は、女性の方が男性よりG耐性が高い、という説もあるんです」(軍事評論家の岡部いさく氏)

スクランブル発進もこなすようになるか

 その意味では、案外女性にうってつけなのかもしれはない。また意識の面でも、

「戦闘機に乗りたくて入隊した女性は多い」(ジャーナリストの菊池雅之氏)

 だが、狭き門ではある。まず〈身長158センチ以上190センチ以下〉〈遠距離裸眼視力0・2以上で矯正視力1・0以上〉といった厳しい“航空身体検査”基準のクリアが必須。さらに複数ある操縦課程の実技や座学でふるいにかけられるのだ。

「2018年度中の部隊配置を目指します」(空幕)

 女性のみのブルーインパルスが飛ぶ日が来る?