もはや溜息しかない「坊主頭」で責任を取ったつもりの「森喜朗」元総理

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 かつて、スキャンダルの責任を取って頭を丸めた女性アイドルがいたが、もしかして「頭のレベル」は彼女と同程度なのか。突如、坊主頭にして周囲を驚かせた森喜朗元総理(78)。「みんなが責任を取れとか何とか言うから……」などとブツブツ述べるその姿には、もはや溜息しかない。

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頭を丸める前の森喜朗氏

「森さんは忙しい時は間があく時もありますが、基本的には週に1度くらいのペースで来店されます」

 そう語るのは、森氏の行きつけの理髪店店主。

「最近は髪を切りに来るというより頭を洗いに来るイメージ。年をとってから自分で頭を洗うのが億劫になったらしいです。座ると、“いつも通り頭洗ってくれ”とおっしゃるのですが、髪型は昔からあんな感じで、伸びた分を少し切るのがいつものパターン。白髪はかなり多いですが、白髪染めはやっていません」

“その日”は、いつもの「頭洗ってくれ」という言葉がなかったといい、

「“サッパリやってくれ。切ってくれ”というご要望でした。なので鋏でバッサリ切ったのです」(同)

■“長生きしなきゃね”

 森氏が“サッパリ”したその頭を披露したのは去る10月26日のこと。東京五輪組織委員会の会長としてアスリート委員会の会合に出席した時である。

「(公式エンブレムの白紙撤回問題などで)みんなが責任を取れとか何とか言うから。坊主にした方が楽だから坊主にした」

 会合後、そう述べた森氏は今年3月に肺がんの除去手術を受けている。だが、それと坊主頭の関係を聞こうとする報道陣に対して、

「俺ががんか何かで死んだらいいと思っているんだろう!」と、八つ当たり。困ったご老人なのである。

「抗がん剤治療のために丸刈りにしたという憶測も囁かれましたが、確かに最近、森さんの声はかすれがちで、以前のような力強さを感じなくなったのは事実。前は重低音のよく通る声だったのに、今は声を出しづらそうな感じがします」

 全国紙記者はそう話すが、山王病院副院長の奥仲哲弥氏(呼吸器外科)によると、

「肺がんで声が出にくくなることはありません。森さんはステージ1の初期の肺がんだったようですが、進行した肺がんでも手術の結果、声に影響が出ることはない。抗がん剤治療を今からやることも考えられない。通常、抗がん剤治療は術後1カ月経ってから開始し、3カ月で全て終了。森さんが3月下旬に手術したなら抗がん剤治療は6月末頃には終わっていたはずです」

 先の森氏の行きつけの理髪店店主もこう語る。

「頭を丸めたのは、病気が原因ではありません。森さんも年齢なりの衰えはあるでしょうが、78歳にしては元気な方だと思います。最近は、ラグビーワールドカップでの日本代表の快進撃について嬉しそうに話していました」

“あと3年はちゃんとやる”――組織委会長の仕事について、森氏は毎日新聞のインタビューでそう語っていたが、

「あと3年? それはどうでしょうね。森さんの話しぶりを見ていると、五輪を成功させたいという意欲が伝わってくるんですよ。あの様子を見る限り、五輪前に会長職を退くとは思えない。森さんは私に“東京オリンピックの開会式、一緒に見に行きましょう” と言ってくれているんです。“それまでお互いに長生きしなきゃね”とつい最近も話したばかりです」(同)

 その開会式、「老害」のせいでひどいものになってはいないだろうか。

「ワイド特集 ふとどき者ほどよく眠る」より

週刊新潮 2015年11月26日雪待月増大号掲載

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