露 ドーピング制裁で“棚ぼた”を喰えそうな日本選手

スポーツ週刊新潮 2015年11月26日雪待月増大号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

 ロシア陸上界がドーピング汚染されているとして、国際陸連から資格停止処分を受けた。このままでは、女子棒高跳び世界記録保持者のイシンバエワらロシアの陸上選手は、来夏のリオ五輪に出場できなくなる。

「昨年末から“国家ぐるみの不正だ”と欧州メディアが大騒ぎしていますが、一向に改善しないので、8月に就任したコー国際陸連会長が大鉈(おおなた)をふるったのです」

 と全国紙デスクが語る。

「ただ、“シロの選手まで五輪に出られないのは不憫だ”という意見もある。なので、“シロの選手は容認する代わりに、クロの選手を徹底的に罰する”というのが落としどころになりそうです」

 気になるのは、日本への影響だ。といっても、マラソンが低迷している今、リオ五輪で日本人選手がメダルを獲れそうな陸上競技は男子の競歩しかない。五輪種目は20キロと50キロだが、20キロの鈴木雄介(27)は世界記録保持者。50キロの谷井孝行(32)は、8月に行われた世界陸上北京大会で日本人唯一のメダルを獲得した。

 実は、この競歩こそ、ロシアの“クロ選手”の巣窟なのだ。

 競歩大国のロシアは、2009年の世界陸上ベルリン大会、11年大邱大会で金を独占。12年のロンドン五輪は50キロで金、13年モスクワ大会でも20キロで金、50キロで銀を獲得した。もっとも、今夏の北京大会にはロシア選手は出走しなかった。いや、“出走できなかった”というべきか。

「谷井も、ロシア不在のメンバー表を見て“勝てそう”と言っていました。50キロでは、09年と12年の金メダリストと、11年の金メダリストがそれぞれドーピング違反で資格停止中。来年2月に“刑期”を終える予定でしたが、リオ五輪まで“刑期延長”になる見込みです。しかも、13年の銀メダリストにも疑惑が浮上しました」(同)

“対岸の火事”が、日本に“棚ぼた”をもたらすか。