農林副部会長「中川郁子」が放つチュー理空論

政治週刊新潮 2015年11月26日雪待月増大号掲載

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 どの口でかと思えば、あの口であった。

 11月13日昼、自民党本部で開かれていた、TPP(環太平洋経済連携協定) の農業支援策を検討する会議でのこと。西川公也農林水産戦略調査会長(72)と小泉進次郎農林部会長(34)が提案したペーパーに対し、

中川郁子

「『農村整備』という言葉が一文字も入っていないことを残念に思います!」

 と、チューモンを付けた者がいた。不倫・路チュー でお馴染みの、中川郁子(ゆうこ)代議士(56)である。

 続けて曰く、

「農地の集約、大規模化、老朽化対策も必要であり、災害に強いということは生産性を向上するものだと思っています。私は1年間、お世話になった農林水産省で政務官をさせていただいて、一番多く費やした時間が全国からの要請でありました。その要請の9割が農村整備だったわけでありまして……」

 要するに、個々の農家への支援ではなく、農村全体を活性化するようなインフラ整備をして欲しいとのことなのだが、

「あんな騒動を起こしておいて、よくもエラそうなことが言えますよねえ」

 と、別の議員は苦笑する。

「中川さんは、今月、農林副部会長に就き、気合が入っているんです。農水政策に疎い小泉さんの一存で、政務官だった彼女に白羽の矢が立ち、奇(く)しくもTPPの対策を検討する時期と重なった。彼女の地元である北海道・十勝は酪農王国なので、絶好のアピールチャンスというわけ」

 もっとも、地元紙の記者によれば、

「未だに支援者の多くは彼女の路チューを許しておらず、“次の選挙では応援しない”と言う人もいる。TPP対策で気を引こうなんて考えは、甘すぎる」

 その口が発する言葉は、どうしてもチューに浮く。