「高橋由伸監督」誕生で先輩「松井秀喜」の肩身

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 泣いても一生 笑(わろ)うても一生 ならば今生(こんじょう)泣くまいぞ――彼を見るにつけ、ドラマ『JIN―仁―』で花魁が吐いた有名な都々逸(どどいつ)が頭に浮かぶ。

 巨人の新監督、高橋由伸(40)。遡ること18年、ドラフト直前に巨人を逆指名した際の会見での、憮然とした表情を覚えている方も多いだろう。

 スポーツ紙ベテラン記者が語る。

「当時の由伸はヤクルトヘの入団を希望していたが、父親の事業失敗の穴埋めを巡り、ヤクルト、巨人、西武が三つ巴のマネーゲームを繰り広げた。その結果、最高条件を提示した巨人が逆指名を勝ち取った、と言われています」

 貧農が娘を女衒(ぜげん)に売るかのような悲話ではないか。

「今回の監督就任だって由伸の胸中は蔑(ないがし)ろにされた。今季の代打での打率は3割9分5厘で、お立ち台も何度もあり、“切り札”として役割を果たしていた。本人もまだまだ現役を続けるつもりだったところへ、球団から監督就任要請、言い換えれば“引退勧告”を受けた。それを断れないのは、頼んだ堤辰佳GMが母校・慶大野球部の先輩だったことに加え、入団時の経緯が今なお尾を引いているからにほかならない。背番号を現役のままの“24”にするなど、いまだに現役への未練たらたらです」(同)

 そんな中で、肩身を狭くしているのが、由伸の1年先輩の松井秀喜氏(41)だという。渡辺恒雄巨人軍最高顧問が“松井監督待望論”を公言するなど、“ポスト原”の大本命と目されながら、本人は固辞し続けたとされている。

 最近は、ヤンキースの打撃コーチ就任を断ったという現地報道があったが、

「“ヤンキースはよくて巨人はダメなのか”という世間の批判をかわすためでしょう。結果的に、後輩の選手生命を縮めてしまったわけですから、さすがの自由人・松井も“ポスト由伸”は受諾せざるを得ないのではないでしょうか?」(同)

 新監督には悪いけど、3年契約満了後が楽しみ!?

週刊新潮 2015年11月5日号掲載