自殺だった小4男児「全裸遺体」事件

社会週刊新潮 2015年11月5日号掲載

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 木の枝を使って幹に結び付けられたビニールひもが、斜面を利用して首を絞めていた。両手は後ろ手に、両足もゆるく縛られており、全裸であおむけだった……10月26日午後8時頃、東京都日野市の通称“高幡山”で発見された小学4年生男児(10)の遺体は、こんな状態だった。すわ猟奇殺人かと緊張が走ったが、

「両手は“ゆわえた”という感じで、自分でも容易にできる縛り方だったこと、目立った外傷がなかったことなどから、警察は自殺の可能性が高いと見ている」(社会部記者)

 この男児はなぜ、こんな複雑な方法をとったのか。

「100万部以上を売った『完全自殺マニュアル』は、出版からすでに20年以上経っている上、社会問題になったこともあって、今の小学生が入手できるものではない。が、その類の“マニュアル”は、インターネットで簡単に検索できる」(ジャーナリスト)

 その“マニュアル”には〈脚の着いた状態での首吊りが確実〉〈吊り場所は人目のない森林〉〈手錠などをすると確実〉といった記述がある。男児もこれらを参考にしたのだろうか。

 「一方男児は、“マニュアル”の〈遺書を残す〉は実践していなかった」(同)

 昨年1年間の自殺者数約2万5000人のうち、小学生は18人。学業不振や家庭でのしつけ、友人関係が理由だという。

「全体の状況からすると、死への強い意志、計画性が感じられます。その原因には、長期に亘る苦しみがあったのでしょう。全裸も、発見時のみせしめと、覚悟の表現と考えられます」(精神科医の町沢静夫氏)

 幼き者の自死は、いつでも悲しすぎる――。