かなり質素だった「佳子さま」キャンパスライフ実況中継

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 秋篠宮佳子さまの“お印”は、ハイビスカスの一種「ゆうな」。ハイビスカスの花言葉は「繊細な美」である。その通りの美しさで国民を魅了する20歳のプリンセスは、大学では別の“素顔”を見せられていて……。知られざる「キャンパスライフ」を実況中継する。

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同級生より2歳年上の“お姉さま”

 都内でもすっかり秋の気配が深まった、10月9日。

 佳子さまのお姿は、在学中の国際基督教大学(ICU・東京都三鷹市)のキャンパスにあった。スマホを片手に教室から教室へと移動される佳子さま。留学生と思しき外国人から声をかけられると、気軽に「Hi!」と挨拶をお返しになる。

 このお姿を目撃した、さるICU関係者によれば、

「佳子さまは遠くから見ても、すぐにわかるんです。可愛いというのもあるんですけど、何より服装が特徴的。この時も、太ももがはっきり見えるショートパンツで、ストッキングも穿いてなかった。結構、肌寒かったから、お風邪を召さないかな、と心配でした」

 続けて、この関係者は12日にも、再びそのお姿を目撃したという。

「この時は、さすがに黒のピタッとしたパンツを穿いていました。ただ、上はルーズニットで、少し歩くとどちらかの肩がはだけてしまう。すると、中に黒のレースのトップスが見え隠れして……。とにかく周囲の目を引く装いでした」

 秋篠宮佳子さまがICUに転学されて半年が経った。

 昨年夏、突然、学習院大学を中退なさり、そして、年末には成年を迎えられた佳子さま。その後の公務におけるご活躍については、改めて説明の必要はないだろうが、果たして、“本業”の大学生活については、どんな一面を見せていらっしゃるのか――。

 まずは、

「佳子さまって、意外に思われるかもしれませんが、本当にマジメで質素な学生生活を送っているんです」

 と証言するのは、ご本人と親しいICUの同級生だ。

 佳子さまのキャンパスライフと言えば、すぐに思い浮かぶのが、5月の校外合宿の折、女性誌に掲載されてしまった「タンクトップと見せブラ」写真である。

 冒頭のように、秋冷えの季節でも、所謂(いわゆる)“生足”でいらしたことから見ても、誰もが“奔放”なプリンセスのイメージを持つが、この学生は、先日、佳子さまを学食でお見かけした時の出来事が印象的だという。

「この時、佳子さまは、500円のネギトロ丼を食べていたのですが、通りかかった友達が“あっそれおいしいよね”と声をかけたんです。すると真顔で“でも500円って高いよね~”と。今どきマックだって、セットだと軽く500円は超える時代に、何て経済的なことなんだろうと思いました」(同)

 先のICU関係者も、同様のエピソードを明かす。

「ついこの間も、佳子さまが、学食で友達に何か見せていたのに出会ったんです。“これ貰ったの!”とでも言っていたのか、手を振ってとても嬉しそうなご様子だったのですが、よく見ると、それは『うまい棒』だった。話を聞いていると、どうも、サークルの勧誘か何かを受けてお土産にタダで貰ってきたようなのですが、コンビニで10円で売っているものであんなに興奮されるのですから、ビックリしました」

 再び先の同級生に戻ると、

「私は、入学以来、佳子さまがペットボトルを持っていらしたのを見たことがないんです。いつも持ち歩いている水筒か、学食の無料のお茶や水を飲んでいます。学食では、備え付けのパルメザンチーズをパスタにたくさんかけて、“こうやって食べるのがマイブーム!”と笑っていらっしゃるのも見かけました」

 と言うから、ファッションは措(お)くとしても、今ドキの学生に比べて、佳子さまの“慎ましさ”は際立っているということなのだ。

「この質素な生活は紀子さまの教育の賜物でしょう」

 と、これを受けるのは、さる全国紙の皇室担当記者。

 宮家にはサラリーとして「皇族費」が国から支出される。秋篠宮家に入るのは、毎年6710万円。ここから佳子さまに「お小遣い」が渡されるのは、一般の家庭と同じだ。しかし、

「お母様の紀子さまは、皇族として国民にどう見られるかを非常に意識される方。皇族費はもともと税金ですから、無駄遣いは許されない。佳子さまにも、必要最小限、普通の大学生と同程度の額しか与えていないはずです」(同)

 とのことだから、佳子さまのお手元に行くのは、およそ月4万~5万円といったところか。これでは、他の学生のようにアルバイトをすることもかなわない佳子さまが“ご倹約”をなさるのも、頷けるワケなのだ。

■徹夜もあるんだ~

 もっとも、

「当の佳子さまに伺えば、バイトが許されたとしても、そんな暇などない、とおっしゃるかもしれません」

 と言うのは、佳子さまのさるクラスメートである。

「とにかく、うちの1年生は英語の授業がものすごくハードなんです」

 ICUの1年生は、ELAと呼ばれる英語の必修授業を受講することが義務付けられる。この授業は、英語の実力別にストリーム1~4まで分けられているが、佳子さまが割り振られたのは「ストリーム3」、すなわち、上から3番目のクラスである。

「ここは、70分の授業を週に10コマも受けなくてはなりません。しかも、どれも予習が必要だったり、先生がネイティブだったりする。A4で2枚の英語の小論文を提出させるなど、課題が非常に多かったりもするんです。佳子さまは“課題で徹夜することもあるんだ~”とこぼしていましたし、授業時間外でも、教科書を広げて必死で勉強されていました」(同)

 ICUは帰国子女が非常に多い大学。それについていくためには、かなりの努力を強いられるのだ。加えて、卒業のためには、その他の授業も取らなくてはならないのは当然で、

「佳子さまの場合も、週に6コマ以上は受けています。キリスト教の概略を学ぶ授業も受けていて、少し不思議な気がしました。こういう授業の時は、仲の良い友達と一緒に座っていらっしゃいますが、英語の時間は最前列に座り、積極的に取り組まれています」(同)

 実際、この学生の時間割を見ても、週5日、多い時は1日4コマも授業が詰まり、朝1限、9時前から始まる曜日もある。佳子さまも同じような日程であろうから、サークルに入っていないとはいえ、赤坂御用地から車で1時間もかけて通われているご本人にとっては、ハードな毎日が続くのだ。

 それに加えて、佳子さまには平日休日を問わず、「公務」が入る。そのための予習もある。成年皇族になられて以降の300日弱で、ざっと80件の活動をこなされている佳子さま。公務でのあの笑顔の裏には、英語の授業と天秤にかけながら、寝不足の眼をこすって、予習に励まれた夜があるに違いないのである。

秋篠宮佳子さまの“お印”は、ハイビスカスの一種「ゆうな」

■寄り添った傘が…

 さて、ここまで見ると、ひたすら佳子さまがストイックな学生生活を送られていると“誤解”する向きもあるかもしれない。しかし、

「いえ、友人の輪もすっかり広がっています」

 と言うのは、これまた佳子さまと親しい、別の級友である。

「確かにはじめは周囲が浮き足立っていた感じで、私が佳子さまと話したりすると、後で男子学生から“佳子さまとしゃべれていーなー”“佳子さま、何て言ってた?”なんて質問攻めに遭いました。イギリスから来ていた短期留学生には、評判を知って、一度だけでも佳子さまと話したい、なんて言っていたのに、かなわず仕舞いで、失意のまま帰国した人もいました」

 しかし、佳子さまご自身、特に皇族ということを周囲に意識させるようなお振舞いをされない。物腰も一般の学生と変わらない。しばらくすると、みんなその雰囲気に慣れてきたというのだ。

「佳子さまも“さま”付けはイヤなようで、“佳子って呼んで”と言っていますし、お互いにタメ口。学食には毎日来て、女友達とよくミートソースなんかを食べています。クラスメートの誕生会をお祝いもしていますし、一番ビックリしたのは“天皇制”を議論する輪の中にも入っていったことなんです」(同)

 夏前のこと。議論好きの学生が食堂に集まり、意見を戦わせていたという。

「すると、知り合いがいたのか、佳子さまも“話を聞かせて~”みたいな感じで、そこに入っていかれたんです。私も横で聞いていたら、何だか“天皇制という言葉はコミンテルンが付けた名称だ”“そんな名前を使うべきではない”みたいなややこしい話をしていたんですが、佳子さまは“うんうん”と頷くように、話に耳を傾けていたんです。ああ、やっぱり普通の学生に見えるけど、皇室がみんなにどう思われているか、関心がおありなんだな、と。初めて佳子さまに“皇族”を感じた瞬間でした」(同)

 議論の是非はともかく、周囲との距離がずいぶんと縮まっていることが窺えるエピソードなのである。

 となれば、誰もが気になるのは“あの話題”だ。

 振り返れば、秋篠宮殿下ご夫妻も、大学時代をキッカケに結ばれたもの。

「春頃だったかな、実は、佳子さまに直接“彼氏いるの?”と尋ねてみたことがありました」

 と先の級友が続ける。

「その時は笑いながら“ヒミツ!”と。その答えで、本当はいるのかな、と思ったものの、実際のところはよくわかりませんでした」

 ところが、ごく最近、偶然こんな光景を目にしたと言うのだ。

「雨の日でした。校内で、友達と別れてもう帰る素振りの佳子さまをお見かけしたんです。用事があったので話そうと近づいたけど、向こうは気が付かない様子で、どんどん校舎の奥の方へ行ってしまった。慌てて追いかけていくと――」

 人目に付かないところまでやって来た佳子さまを待っていたのは、さる男子学生。そのまま二言三言言葉を交わすと、2人は肩を並べ、道の先へと歩いていったという。

「2人の顔は見えませんでしたが、寄り添った傘と傘が、しっとりとした良い雰囲気だったので、私はそのまま見送りました」

 この“ご関係”の真相はいかに?

 ちなみに、先に述べたハイビスカスには、もう一つ別の花言葉があるという。それは、「新しい恋」――。

週刊新潮 2015年10月22日号掲載

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