193~200ページを立ち読みしたら間違いなくレジに持っていく――1700人が犠牲になった「ニオス湖の悲劇」とは【地球の履歴書】

IT・科学 「波」2015年10月号掲載

本物の知がここにある/成毛眞

 著者の大河内直彦さんは海洋研究開発機構生物地球化学部門のリーダーであり、この分野では日本を代表する科学者の一人だ。そのかたわら気候変動や地球科学に関するポピュラーサイエンス、すなわち科学読み物の作家としても出版界では注目が集まっていた。気候変動の謎に迫った『チェンジング・ブルー』が硬派な大部であるにもかかわらず、非常に評価が高かったからだ。

 現役の科学者の本分はもちろん研究そのものであろう。科学読み物などを書いても「科学業界的」に評価されることは少ないはずだ。

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