東宮家御用達「高級リゾート」明け渡し騒動で「雅子さま」のメモリーズ

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 夏のお楽しみが暗転しかねない「不祥事」だ。皇太子ご一家が贔屓にされている栃木県の高級リゾート施設で、運営を巡って明け渡し騒動が勃発。なおも法廷で争いが続いているというのだから……。

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皇太子ご夫妻もお嘆きに?

 那須御用邸の近くに位置する「二期倶楽部」は、1986年の創業。およそ4万2000坪の敷地にわずか40余りの客室という、贅沢な造りが特徴である。ホテル業界に詳しいノンフィクション作家の桐山秀樹氏によれば、

「別荘地からは離れており、外界と隔絶されたような絶好のロケーションに2本の川が流れている。海外の雑誌で『世界のホテル100』に選ばれるなど、国内のスモールラグジュアリーホテルの先駆けといえます」

 皇太子ご一家は毎夏のご静養の折、愛子さまのご学友らを交え、ホテル内でたびたび夕食などを楽しまれてきた。が、そうした“御用達”の格調に相応しくない騒動が進行しているのだ。

「ホテルを創業したのは、予備校の栄光ゼミナールを経営する『栄光』で、現地の運営は01年から子会社の『二期リゾート』が手掛けてきました」(業界関係者)

 というのだが、ここにお家騒動も絡んで――。

「栄光の創設者である北山雅史氏は、08年に社長の座を追われています。また二期リゾートの社長は、北山氏の前妻で02年に離婚した北山ひとみ氏ですが、10年には栄光から切り離され、完全な別会社となった。以後、賃料を支払ってホテルを運営してきました」(同)

■舞台は控訴審へ

 その賃料は、10年5月から1年間は月額420万円、次の1年は590万円。さらに翌年は1000万円をめどに協議の上で決める、とされたものの、

「11年の震災と原発事故で、ホテルの売り上げは前年比65%にダウン。賃料の暫定的引き下げで合意しましたが、栄光は12年5月から1000万円支払うよう要求し、被災の修繕費負担を求める二期リゾートとトラブルになります。結局、賃貸借契約も解除されてしまったのです」(同)

 双方の溝は埋まらず、争いは法廷へと移された。

「13年4月、栄光が二期リゾートを相手取り、施設の明け渡しと未払い賃料などの支払いを求め、東京地裁に提訴。その秋には所有権が栄光から運営大手の『星野リゾート・八ヶ岳』に移っています」(司法担当記者)

 さる8月5日、東京地裁は二期リゾートに対し、施設明け渡しとともに月507万円の支払いを命じた。が、同社は控訴。原告の栄光および「当事者参加人」として裁判に加わった星野リゾートに聞くと、いずれも、

「お答えはできません」

 対して二期リゾートは、こう言うのだ。

「東宮家の皆さま以外にも、皇族方にはおいで頂いております。このたびの訴訟は、08年の北山雅史退任以来の『創業家追い出しプロセス』に連なるものであると考えており、控訴審では、引き続き当社の主張を訴えていく所存です」(社長の娘である北山美優取締役)

 当地でワインを嗜まれたという雅子妃にとっても、騒動はさぞ苦い味であろう。

「ワイド特集 祇園精舎の鐘の声」より

週刊新潮 2015年9月10号掲載

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