テレビの露出度は激減でも「ビッグダディ」愚痴聞きマッサージの収入

芸能週刊新潮 2015年9月3号掲載

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 今年の夏も暑かった――。で、ふと頭をかすめたのが、日本一暑苦しかった「あの一家」の主のことである。「ビッグダディ」こと林下清志さん(50)がテレビから姿を消してしばらく経つが、何でも、今は「愚痴聞きマッサージ」やらなんやらかんやらで大忙しなんだとか。

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テレビから消え去ったビッグダディの現場報告

 浅草は浅草寺の南側を走る「伝法院通り」。下町情緒あふれるこの商店街には、土日になると、「ビッグダディの店」なる幕が下げられた店が出る。

「オイ、相変わらず女喰いまくってんのか?」

「オオ、こっちこいよ」

 店主とそんな言葉を交わしながら、吸い込まれていく客の影……。ここが今のダディの「城」である。

 もともと一介のマッサージ師の「林下さん」だったダディだが、「子沢山」というだけでテレビに登場した後の奇怪な人気はご記憶の通り。だが、2年前、番組が終了すると程なくブームは過ぎ去り、昨年秋には、盛岡市の自宅が火事になったことがニュースになったけれど、一体、ここで何を?

 ご本人に尋ねると、

「いや、オレは昔からこんな生活なんだよ」

 となぜか胸を張るのである。

■2カ月間無収入

「盛岡の家が焼けちゃったでしょ。で、1人でこっちに出てきたんだけど、子どものうち3人はまだ高校生だし、もう1人も専門学校。合計月40万円は仕送りしなきゃいけない。同い年のサラリーマンよりは稼いでいるとは思うけど、もっともっと働かないと暮していけないんですよ」

 そんなワケで、週末は冒頭のように、浅草で10分1000円のクイックマッサージの露店を出しているほか、週に3日は、浅草橋の居酒屋の2階で予約制のマッサージ店をオープン。残り2日も都内のクリニックでお手伝いと「年中無休」で、睡眠時間も、

「1日3~4時間かな」

 と目の回るような忙しさのようだけれど、まあ、それもこれも己の営みが生み出した副産物ではある。

「一番苦しかったのは、今年の5~6月かな……」

 と、宙を見つめながらダディが続ける。

「5月末にチャリティーの芝居に出たんです。演出家に声をかけられて軽い気持ちでOKしたら、大役に抜擢されちゃって、2カ月間、1日10時間も稽古をさせられたよ。おかげで仕事は休業で無収入。家賃も滞納、電気やガスも止められてしまってね。7~8月に暑い中頑張って、ようやく立ち直ってきたところ」

 なんだそうだ。

 さて、そんなビッグな男が今売りにしているのは、身体だけではなく、心の「ほぐし」だとか。マッサージにオプションとして、「愚痴聞き」も加えているという。

「だって、ただのマッサージ屋なら、オレがやる意味ないじゃない。女の人って、旦那の悪口を言いたい人がいっぱいいるでしょ。まずはじめにどんなスタンスで臨めばいいのかを聞く。で、それによって、お客さんの愚痴に合わせて、オレが旦那を貶(けな)したり、フォローしたりしてあげるんですよ。ハハッ」

 以上、テレビから消え去ったビッグダディの現場報告。でも、これだけ元気なら、またまた結婚、子宝なんてこともありうるかもね。

「ワイド特集 晩夏のサバイバー」より