「額賀福志郎」愛人騒動にザワめく「平成研究会」

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 人生はクローズアップすると悲劇だが、ロングショットでは喜劇である――。

 このチャップリンの言葉を借りれば、小誌8月27日号が伝えた自民党・額賀福志郎元防衛庁長官(71)のアツい夜の一幕(終戦記念日に愛人と一戦交えた「額賀福志郎」元防衛庁長官)は、まさに「喜劇」の「ロングショット」と言えよう。

「党内では、レストランからホテルに向かう道中の額賀さんを遠くから撮影した写真が最もウケています。愛人とされる女性と距離を置いて歩く、見え透いたカモフラージュが滑稽でしたねぇ」(自民党関係者) 

ますます肩身が狭い

 改めて件(くだん)の記事を振り返ると、額賀氏は終戦記念日に当たる8月15日夜、東京・品川のレストラン「つばめグリル」で四十がらみの美女と食事後、高級ホテル「ザ・プリンス さくらタワー東京」へ直行。2人でダブルルームへと消えて行ったのである。

 この「愛人騒動」にとりわけザワめいたのは、額賀氏が会長を務める「平成研究会」。たとえば、茂木敏充選対委員長(59)は、

「いい年して御盛んだよね~。まぁ、オレが女だったら、幾ら積まれても、絶対に抱かれたくないけど」

 などと周囲に語り、こんな皮肉を披露したという。

「(愛人との距離を置いてカモフラージュをした)あの努力を、派閥の活動でも見せて欲しいくらい」

 どうやら、会長の「悲劇」を愉しんでいらっしゃるらしい。

 政治部記者によれば、

「茂木さんは、前々から額賀さんの手腕に不満を持っていたんです。額賀さんは第2次安倍政権が発足した際、わざわざ官邸に乗り込んでポストを要求しましたが、派閥の子分の処遇を差し置いて、自分を総務会長にするよう頼んだ。会長とは名ばかりで、派閥を実質的に仕切っているのは青木幹雄さんとはいえ、あるまじき行為。茂木さんは次期会長を虎視眈々と狙っていますから、額賀さんの“悲劇”にはニンマリしてしまうんですよ」

 ちなみに、小誌が2年前に「偽名での買春現場」を押さえた「寺井玄」こと佐田玄一郎代議士もまた、平成研究会の一員。彼と額賀氏とで、さしずめ「平成の二大喜劇王」の誕生だ。


週刊新潮 2015年9月3日号掲載

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