「福島瑞穂」は吉田党首を落選させても議員の椅子にしがみつく!

国内 政治 週刊新潮 2015年8月13・20日夏季特大号掲載

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 最近、朝日新聞や共産党は「安保関連法案の成立は、何が何でも阻止する!」と、張り切っている。いや、それ以上に元気なのが社民党の福島瑞穂副党首(59)かもしれない。ところが、来年の参院選で改選を迎える彼女に対し、吉田忠智党首(59)周辺から冷たい視線が浴びせられているのだ。

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 安保関連法案を最初に「戦争法案」と呼んだのは福島議員である。自民党は「レッテル貼りだ」として猛反発。だが、彼女はその後も「戦争法案」と連呼し続けているのだ。ダメなものはダメというわけだが、

「来年の参院選は、党の存亡をかけた戦いと位置付けています。ところが、吉田さんは、福島さんのおかげで早くも落選の危機に立たされているのです」

 そう溜息をつくのは、社民党関係者である。

 6月18日、来年の参院選の比例代表候補に吉田党首と福島議員の2人が内定した。社民党の比例代表の獲得議席は、2001年に3議席、04年から10年までは2議席、13年は更に減らし1議席となった。10年の選挙では比例代表48議席中、福島議員は22番目、吉田党首は48番目の最下位で当選している。

「13年は125万票で1議席だったから、2人とも当選させるには250万票は欲しい。しかし、今の党勢を考えれば、いくら頑張っても150万票でしょう。とすると、知名度の高い福島さんが圧倒的に有利です。吉田さんは、落選確実でしょう」(同)

■神奈川選挙区案

 現役の党首が玉砕覚悟で立候補しなければならない。世の中とは、つくづく不条理なものである。

「水面下では、吉田サイドから福島さんを選挙区に転出させる案が出ていた」

 と、先の関係者が続ける。

「党首が落選なんて前代未聞の事態です。それだけは何とか避けねばならない。そこで、彼女に自ら県連代表を務めている神奈川選挙区から出てもらってはどうか、との意見が出された。ところが、福島さんはこれを頑なに拒否。結局、2人が比例代表で出ることになってしまったのです」

 福島議員は、1998年の参院選で初当選。03年、土井たか子氏の後任の党首に就き、13年7月に辞任した。

「彼女は約10年、党首を務めたが、党内には『やはり党首たるもの衆院選の小選挙区で勝負すべきだ』との声があった。実際、何度か彼女に打診もしました。しかし、“衆院議員になると、地元に縛られて議会活動が疎かになる”とか理由を付けて、拒否し続けたのです。まあ、本音は衆院選で勝つ自信がないだけでしょうがね」(同)

 普段、綺麗事を言っている割には、自分のこととなると正論は無視するのか。

「参院神奈川選挙区の改選数は4ですが、野党の間でよほどの選挙協力がないと当選は無理です。吉田さんは参院1期目。彼女にすれば、自分の方が政治家として格上と思っているでしょうからね。自分が再選するには、党首が落選しようが関係ないということかもしれません」(同)

 社民党の秘書が言う。

「社民党は、全国11ブロックに1人ずつ比例代表を擁立する予定。福島さんは南関東、吉田さんは九州ブロックの候補者です。先日、又市幹事長は、2人に対しまだ候補者が決まっていない残り9つのブロックで個別の選挙運動をしないよう要請した。自分の地盤のブロック以外で運動をやれば、知名度のある福島さんが有利になるので、吉田さんに配慮したのです。ところが、自分の当選しか考えていない福島さんは、これに異を唱えていました」

 一将功成りて万骨枯る。社民党消滅のカウントダウンが始まった。

「ワイド特集 女たちは荒野をめざす」より