【詐欺師の素顔】騙しの舞台装置は芸能人パーティーだった詐欺師のブラックホール「豊田商事」

社会週刊新潮 2015年8月6日通巻3000号記念特大号掲載

 扇動するばかりで薄情な詐欺師集団が、欲望に襟首を掴まれた顧客を飲みこんでいく。あたかもブラックホールのように――。1985年6月18日、永野一男会長(32)=当時=が白昼の凶刃に斃(たお)れるまで、豊田商事は金のペーパー商法で、3万人から2000億円をかき集めた。その騙しの舞台装置として、芸能人が登場するパーティーなどが絶大な効力を発揮していたのだ。

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 刺殺事件から2年前の2月のことである。豊田商事がチャーターした1万トンの豪華客船が、名古屋港を静かに離れた。

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