地盤が欲しい「三原じゅん子」参議院議員の神奈川鞍替えにブーイング

政治週刊新潮 2015年7月16日号 掲載

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「顔はやめな、ボディにしな」。自民党の三原じゅん子参院議員(50)の、女優時代の名セリフである。果たして今回の彼女の「殴り込み」は、ジャブ程度のパンチに留まるのか、それとも顔面への強烈な一撃となるのか。三原氏が参院の全国比例から神奈川選挙区への鞍替えを画策し、意外なところに衝撃が走っている。

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 7月5日、三原氏は神奈川県横浜市の桜木町駅前で街頭演説をしていた。まるで、神奈川は既に「我が庭」であるかのように――。

「6月27日の自民党神奈川県連の会議で、三原さんが来年夏の参院選に神奈川選挙区から出たいと公認申請している、という報告が行われたんですが……」

 と、政治記者が解説する。

「しかし、同選挙区には自民党現職の小泉昭男さんがいます。また、今度の参院選では、神奈川選挙区の改選数は1人増えて4人になりますが、公明党も候補を立てたがっている。改選数4の中で与党3人を当選させられるのか、“共食い”になってしまうのではないかと、県連内は揺れています」

 後ろから鉄砲を撃たれた格好の小泉氏は、

「微妙な問題なのでコメントは差し控えたい」

 それにしても、三原氏は東京在住なのに、なぜ神奈川なのか。

■「立候補の前に、まず…」

 県連関係者が内情を語る。

「69歳の小泉さんでは票の上積みが期待できないと考えた県連の甘利さん(明・経済再生相)らが、彼の今期限りでの引退を検討した。ところが、次に当選すれば3期目で、大臣の椅子が見えてくる小泉さんは固辞。ならば知ったことではないと、同じく神奈川県選出の菅さん(義偉・官房長官)の後押しを受けて、知名度の高い三原さんの今回の公認申請に至った。各地を飛び回らなければならない全国比例では体がきついと、地盤を欲しがっていた彼女は快諾し、小泉さん無視の公認申請がなされたんです」

 両者譲らないため、目下のところ2人とも公認候補にせざるを得ない見通しだが、これに納得していないのは小泉氏だけではない。

「三原さんの公認申請を聞いて非常に驚いています」

 こう困惑するのは、「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の神奈川支部の山田真美子代表だ。三原氏は子宮頸がんワクチン接種の法整備の中心メンバーだったが、全国でワクチンによる深刻な副作用被害が相次ぎ、社会問題化している。

「『連絡会』の支部の中でも、神奈川は最も登録被害者が多いんです。でも、私たちが被害をまとめた資料を三原さんに渡そうとしても、彼女はなかなか受け取ろうとしてくれませんでした。敢(あ)えて神奈川から立候補するのであれば、その前に、まず私たちとしっかり向き合うのが筋です」(同)

 当の三原氏は、

「地元の皆様からの後押しを頂き、神奈川県連に公認申請をさせていただきました」

 こう「正当性」を強調するのだが……。

 三原氏の鞍替え計画は、関係各所にとって、顔面を直撃するかの如き「ショッキング」なパンチとなっているようだ。

「ワイド特集 天地の狭間のドタバタ劇」より