DeNA「中畑清」続投要請で狂う「古田敦也」の出番

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「また会いましょう!」

 2007年10月、引退セレモニーで彼は観客にこう約束した。

 あれから8年――今年新たに野球殿堂入りした元ヤクルト捕手の古田敦也氏(49)の表彰式が17日、東京ドームでのオールスター第1戦の試合前に行われた。

「古田さんは“野村監督、若松監督ら多くの指導者の方々にお世話になった”とスピーチしたんですが」

 と全国紙デスクが語る。

「彼の口からノムさんの名前が出るのは珍しいんで、“おやっ”と思いました」

 実はこの日、古田氏の将来を左右しかねない出来事があった。

「今季で契約が切れるDeNAの中畑清監督(61)が南場智子オーナーと会談し、来季の続投を要請されたのです」(同)

 たしかに、中畑DeNAはペナントレース前半戦を首位で折り返した。チームとして17年ぶりの快挙だが、まだ60近くも試合が残っている上に、最下位とわずか4ゲーム差しかない薄氷の首位である。

「いつ最下位になってもおかしくないんですが、南場さんとしてはそれでもいいんですよ。お客さんが入っていますから。前半戦の観客動員数は前年比22%増で、球団史上最速で100万人を突破しました」(同)

 なるほど。しかし、中畑監督続投と古田氏にどんな関係が?

「古田さんは、南場オーナーやソフトバンクの孫正義オーナーなどIT経営者と親交が深く、これまでも度々これらの球団の監督候補に挙げられてきました。しかし、ソフトバンクは工藤新監督になって、はや首位固めに入らんとしている。加えてDeNAも中畑続投とくれば、しばらくお鉢が回ってくることはなさそうです」(同)

 古巣のヤクルトは?

「退団時に諍(いさか)いがあり、しこりを残しているんです。既に後輩の真中さんが監督に就任していますし」(同)

 8年前の約束が果たされる日は来るのだろうか。

週刊新潮 2015年7月30日号 掲載

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