赤道を越えてトンガご訪問「雅子さま」の部屋から見えた「豚の潮干狩り」

社会週刊新潮 2015年7月16日号 掲載

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 南半球は本格的な冬を待つ季節である。とはいえ、かの地の温度計は20度前後を示し、やや湿り気を含んだ柔らかな風が肌を撫でる。そしてホテルの部屋から見えるのは名物「豚の潮干狩り」――。今月2日から6日まで、皇太子さまと共にトンガを訪問された雅子さま(51)。現地では、スケジュール通りの公務をこなされたうえで、想定外の行事にお出ましになったのである。

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 雅子さまの海外公務は、オランダ新国王の即位式などに出席された2013年春以来のことである。宮内庁担当記者が言う。

「当初の予定によると、雅子さまが出席されるのは、4日の『国王戴冠式』と、それに続く昼食会のみとなっていました。そして、その“メインイベント”以外の行事には、皇太子さまがおひとりで臨まれる段取りだったのです」

 それが、戴冠式を終えた翌5日午後、在トンガ日本大使館で、おふたり揃って在留邦人らと懇談されたのである。

「皇太子さまがホテルを発たれる直前になって突如、“妃殿下も同行される”ことが明かされたのです」(同)

 在留邦人の関係者がこれを受ける。

「そういったお出ましが可能になったのは、こちらでのゆったりとした時間があったからではないでしょうか。ご夫妻と職員10名は、全16室のプライベートなホテルに宿泊。海まではわずか1分で、オーシャンビューの部屋からは、観光客に人気の『豚の潮干狩り』が見物できる。放し飼いの豚が、干潮時に浜辺へやってきて貝をほじくって食べるのですが、なかなか微笑ましい光景なのです」

■国民は直に触れたい

 次に、雅子さまの病状を東宮職関係者が解説する。

「オランダご訪問前後の妃殿下は、朝8時ごろに床につかれ、お目覚めは正午過ぎと、昼夜逆転した状態でした。現在はそれが若干ながら改善されており、しぜん体調も良くなられている。それに加えて最近は、雅子さまの方から主治医の大野裕さんに電話する頻度がぐっと減ったようです。実際、彼はこの訪問に同行していないのです」

 その一方で、さる宮内庁関係者はこんな見方をする。

「何を以て回復とするか。ひとつは、皇居や赤坂御用地へ掃除にやってきている勤労奉仕の方々に対し、機会を見つけてお声掛けされること。そしてもうひとつが、国内の泊り公務に継続して出られること。国民には、“次の皇后がどういう方なのか直(じか)に触れたい”という気持ちが強くある。今後、その要求にお応えになれるかどうかが鍵となります」

「さらに言えば……」として、こう言葉を継ぐ。

「天皇皇后両陛下は東宮時代からそういうことをおやりになってきた。だから、国民の支持を得ているのです」

 トンガは、世界で最も早く朝を迎える国である。今回の訪問が、完治という夜明けを迎えるきっかけとなるや否や――。

「ワイド特集 天地の狭間のドタバタ劇」より