「清盛」の悪夢を「ど根性」で晴らす「松山ケンイチ」

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 根性根性、ど根性! とばかりに、画面狭しと暴れまくる平面ガエルのピョン吉とひろし――1970年代の大ヒットアニメ「ど根性ガエル」が、実写ドラマ化して帰ってきた(日本テレビ系、土曜夜9時~)。

 ピョン吉がひろしのTシャツに貼りついてから16年後、というドラマオリジナルの設定で、脚本は「ちゅらさん」や「最後から二番目の恋」の岡田惠和。30歳になった今も就職せず、のほほんと“ニート”生活を送る主人公・ひろしを演じるのは、松山ケンイチ(30)である。

「松山は、2012年の大河ドラマ『平清盛』に主演したものの、記録的な低視聴率で評価を下げた。以来、出演したドラマは単発もの3本のみでしたが、久しぶりの連続ドラマ主演でようやく挽回のチャンスがきた」(芸能記者)

 清盛からニートという落差もあり、7月11日の初回が注目されたが、

「面白かったですよ」

 と評価するのは、作家の麻生千晶さん。

「都の垢抜けた武将である平清盛を、松山さんが演じるには無理があった。にじみ出るものがないし、品もありませんでした。でも今回は、彼がグータラ人間を地のままで、のびのびと演じています。平家ボタルよりも平成ガエルの方が向いていますよ」

 松山の演技は、ドラマ全体を貫く“昭和テイスト”と相俟って、「男はつらいよ」の寅さんを彷彿とさせるほど。その松山クン、私生活では小雪(38)との間に第3子が誕生。こちらはずっと順調なのだった……。

週刊新潮 2015年7月23日号掲載

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