メイン司会なのに喋らない「真矢ミキ」置物のギャラは秒給7476円

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 世界で最も稼ぐ男とされる、マイクロソフト社のビル・ゲイツ元会長(59)は時給4500万円との試算がある。1秒当たり約1万2500円に相当するが、今年春にTBS朝の情報番組『白熱ライブ ビビット』の司会に抜擢された女優の真矢ミキ(51)はどうだろう。番組の仕切り役にもかかわらず、余りに無口で時給ならぬ“秒給”が高騰中だ。

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 姉御肌のイメージが強い真矢も、スタジオではすっかり借りてきた猫――。

「3月30日から始まった番組の司会は、本人の強い意向で決まりました。ところがいざ始まると、全然喋らないんです」

 と嘆くのはTBS幹部。放送は平日の午前8時から9時54分までの時間帯で、平均視聴率10%超を誇るNHK『あさイチ』を筆頭に、日本テレビの『スッキリ!!』やテレビ朝日の『モーニングバード』、そしてフジテレビの『とくダネ!』がひしめく“激戦区”である。

 実際、彼女はどれほど無口なのか、6月22日から26日までの5日間を調べてみた。放送時間中に真矢が喋った時間を計ったところ、5日間の平均時間は2分13秒。最長は23日の2分30秒で、最短は25日。僅か1分47秒である。

 コメントの中身と言えば、例えば23日には建設中の新国立競技場について、

〈なんかまだまだ5年あるんだっていうのが、最近、専門家の方たちの意見で、もう5年しかないのかっていう考えに変わってきましたね。いかがですか皆さん〉

 と時事的な話題に言及することもあるが、最も口数の少なかった25日は株高だった1989年当時のことを聞かれた際に、

〈私は男だったな。ざっくり言うとそういうことです〉

 自身が宝塚歌劇団で男役だったことを引き合いに、笑いを取った程度である。

「喋らない時はVTR中に画面の隅に表示される、ワイプという小さな画面の映りばかりを気にしています。あたかも隣の出演者と会話をしているように振る舞っていますね」(先の局幹部)

 番組を預かる司会としては稚拙な印象が否めないが、彼女のギャラは1回80万円という。高いか安いか1秒に換算すると7476円で、あのビル・ゲイツの6割近い高給取りである。

■初めての司会業

 では、視聴率を争うライバルたちはどうか。NHKの有働由美子(46)は局アナだから措くとして、同じ23日で比較すると、日テレの『スッキリ!!』で司会を務める加藤浩次(46)の発言時間は6分43秒。ギャラは120万円とされるので1秒2977円となる。

 テレ朝『モーニングバード』の羽鳥慎一(44)は、8分1秒の喋りでギャラは90万円だから、同様に1秒1871円。さらにフジテレビ『とくダネ!』の小倉智昭(68)は8分33秒でギャラは130万円。それでも1秒2534円である。

 もっとも、真矢にとっては初めての司会業だから、ベテラン3人と比較するのは酷かもしれない。が、本誌(「週刊新潮」)で連載コラム『TVふうーん録』を執筆中の、ライターの吉田潮氏は言う。

「ここまで喋らないMCは他に記憶がありません。とは言え、彼女のオンナを前面に出す演技は抜群ですから、思い切って朝からフェロモン全開で出てみたら良いかもしれませんよ」

 少なくとも、沈黙を守って置物と化しつつある司会よりはマシだろう。

「ワイド特集 雨降って地固まらず」より

週刊新潮 2015年7月9日号 掲載

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