「手記騒動って何?」元少年Aを野に放った「法務大臣」の当事者意識

社会週刊新潮 2015年7月2日号 掲載

 まさに暖簾に腕押し、糠に釘の如し。元少年Aの更生を所管した当局の最高責任者は、果たして問題の著書『絶歌』を読んだのか否か。矢も盾もたまらず手に取り、貪(むさぼ)り読んだとすれば、その自己顕示欲の異様さに何を思ったか。それを質(ただ)そうとしたものの、返ってきた反応には愕然とするほかなかった。Aを野に放った時の法務大臣、野沢太三氏(82)は、本誌(「週刊新潮」)の取材にこう訊き返してきたのだ。

「手記の騒動って、何?」

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 関東医療少年院で矯正教育を受けた元少年Aが、施設を仮退院したのは、2004年3月、21歳の春だった。

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