「ホリエモン」にツイッターで噛みついた人気ラーメン店主のこんな言い分

IT・科学週刊新潮 2015年6月25日風待月増大号 掲載

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 深夜に及んだ取引先との会合を終え、駅前の見慣れた暖簾をくぐる。“ヘいっ、お待ち!”の声と共に差し出される〆の一杯。サラリーマンにとって至福の瞬間である。一方、ホリエモンこと堀江貴文氏(42)のツイッター上では、そんな酔客からの人気も高いラーメン店を巡って、湯気が立ち上るような熱い舌戦が繰り広げられていた。

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 濃厚な豚骨スープが太麺に絡む、家系ラーメンがウリの「笑(しょう)の家(や)」は東京・南麻布の有名店。今月11日未明、その店主がホリエモンに噛みついたことで、ネット上は騒然となった。

 ホリエモンのツイッター上に書き込まれたのは、

〈火曜日(9日)の収録残念でした。君のラーメンに対する知識の無さや事前調査不足や浅知恵で台無しです〉

 という店主の憤りに満ちた言葉だった。

 もちろん、ここまであからさまな宣戦布告に、ホリエモンが黙っているはずもない。時計の針はすでに深夜4時を回っていたが、即座に返答する。

〈ん?店が流行ってないからって八つ当たりはやめろよ笑。そう思うなら収録中に言えやチキン野郎笑〉

 対する店主も負けてはいない。

〈専門分野の人間に浅知恵で立ち向かう姿が滑稽過ぎ。もしスタジオ収録で自分が反論していたらとんでもない赤っ恥でしたよ!〉

 双方の書き込みから察するに、この店でテレビの収録があり、その際の2人のやり取りが口論の引き金となったようだ。

 その後、ホリエモンは返す刀でツイートを連投。

〈てめーの店が流行ってないからってこんな時間に愚痴ってんじゃねーよ。こんなトラブル起こしたらお前さオンエアできねーだろ馬鹿〉

〈これがテレビの視聴率を上げる為の炎上マーケティングだったら高度なプレイだな〉

 コキ下ろしたかと思えば、皮肉を交えて突っ放し、炎上商法において一日の長があるところを見せ付けたのである。

■“話が違うぞ”

 さて、ネット上でも一躍、有名となったこのラーメン店だが、果たして騒動の原因は何だったのか。

「いや、率直に言うと番組の制作会社に問題があったんですよ」

 とは、当の店主である。

「堀江さんとの対談を店で収録することになったんですが、制作会社から聞かされていた企画の趣旨が、堀江さんに伝えられた内容と違っていたようで……」

 店側は、ホリエモンが内装や外観などについてアドバイスする企画と聞かされていたという。

「つまり、商品のラーメンについては触れないという約束だった。それなのに、堀江さんは他の人気店を引き合いに出して、うちのラーメンについてズケズケとダメ出しを始めたんですね。それで“話が違うぞ”と」

 結局、収録中は我慢していた店主だが、暖簾を下ろしてから沸々と怒りが込み上げてきたのだとか。

 他方、ホリエモン側には、“傾いたラーメン店の立て直し策を提案してほしい”といった趣旨が説明された模様。これには店主も、

「そもそも、うちの経営は傾いていませんからね。ツイッターでの騒動があった翌日にはプロデューサーから謝罪の連絡がありましたよ。堀江さんも提示された企画に沿って発言しただけで悪気はなかったと思う。私も少し感情的になり過ぎたと反省しています」

 翌朝に後悔するのは、喧嘩も〆の一杯も同じなのだ。

「ワイド特集 人生劇場『土砂降りの日』」より