習近平が手にした確固たる権力/『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』

中国

 十三億人の頂点に立つ父と、国民的美人歌手にして人民解放軍の将軍でもある母との間に生まれた一人っ子、その女性がすぐ目の前にいる。幸いなことに(?)、父親ではなく母親似だ。直撃して、肉声をとれれば、世界的スクープだ。

 朝日新聞の北京特派員として「胡錦濤の完全引退」をスクープした峯村健司記者の中国本は、名門ハーバード大学卒業式の緊張した取材シーンから始まる。現場取材をモットーにして、北京の奥の院「中南海」で展開される共産党最高幹部たちの権力闘争をウォッチしてきた記者らしい臨場感である。

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