懐かしき“害人列伝”入りか 巨人「フランシスコ」

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【トマソン】1981年入団。三振が多過ぎて、「舶来扇風機」と揶揄された。

【ガルベス】1996年入団。球審の判定に激高しボールを投げつけ、無期限出場停止及び罰金4000万円という処分を受ける。

【レイサム】2003年入団。フライ捕球後、アウトカウントを勘違いしてスタンドに投げ入れ、失点。

【ミセリ】2005年入団。二軍落ちを拒否したため開幕1カ月足らずで解雇され、家族で浅草観光して帰国。

 ……そんな巨人の“害人列伝”に新たな名前が加わるかもしれない。

 ホアン・フランシスコ内野手(27)。今季開幕後、巨人が1年契約年俸120万ドル(約1億4400万円)で緊急補強したドミニカ出身のメジャーリーガーだ。

 4日の広島戦で“伝説”は生まれた。同点の9回裏1死満塁で広島の打者が内野フライを放ち、塁審がインフィールドフライを宣告。だが、1塁のフランシスコと3塁の村田がお見合い。フランシスコが慌てて球を拾ったが、突入してきた3塁走者にタッチしなかったために、前代未聞の“サヨナラ・インフィールドフライ”という珍記録の立役者になってしまったのだ。

 その後の試合でも凡ミスを繰り返し、遂に二軍落ちしてしまった。

「昨季は“17・9打席に1本塁打”と本塁打王と遜色ない成績を残しているのに、メジャー契約に至らなかった。なぜならあまりに守備が酷いからです」

 と、メジャー研究家の友成那智氏が解説する。メジャーでは守備に関する指標がいくつかあり、フランシスコはいずれも惨憺たる数字だという。打撃面でも、左投手に極端に弱いというデータがあるため、

「もっぱら右投手先発時に指名打者として使われていました。原監督は左投手でも使ってますが……」(同)

 G番記者によると、

「自身のミスでチームが負けても反省の色がなく、チーム内でも総スカンです」

 すでに浅草観光の予約を入れているかも。

週刊新潮 2015年5月21日菖蒲月増大号掲載

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