プーチンがヒラリー「選挙動画」を“18禁”とは!?

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 ロシアのテレビ局がヒラリー・クリントン(67)の選挙ビデオを18禁にした――米CNNや英デイリー・メイルが一斉に報じたのは4月14日。そう、ヒラリーの大統領選出馬宣言から2日後だ。そんなに卑猥なの?

「男性同士が手をつないでますね。結婚を考えている、とインタビューに応えています」(在米ライター)

 なんだそりゃ、であるが、背景にはプーチン大統領(62)が2013年に署名した「同性愛プロパガンダ禁止法」がある。プーチンは、「出生率を上げるため、同性愛を“一掃する”必要がある」として同法を制定。放送局が警告なしに同法に抵触する映像を放送したりすると、約230万円の罰金が科せられる。一方、

「ヒラリーは同じ年、同性愛婚を公に支援すると発表しました。マイノリティ支援に熱心な政治家です」(同)

 だからこそのプロモーション動画だろうが、実は両者の対立は根深いという。

 北海道大学名誉教授の木村汎氏は言う。

「二人は“犬猿の間柄”と言っていいでしょう。08年の米大統領選でヒラリーはプーチンを“民主化を後退させた”と非難。昨年はウクライナ問題を巡ってプーチンとヒトラーを比較する発言をし、プーチンが猛反発した経緯があります」

 では、ヒラリーが当選したら両国は……?

「すでに“新しい冷戦”と呼ばれるほど冷えきっています。しかもロシア大統領の任期は6年で2期まで可能。24年までの長期政権もありうる」(同)

 ヒラリーさん、喜寿までプーチンさんと戦える?

週刊新潮 2015年4月30日号掲載

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