CM女王からたった1年で圏外に 消えた「剛力彩芽」を待つ運命

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 人気稼業は何ともはかないものである。女優・剛力彩芽(22)のCM出演が激減している。一昨年1年間のコマーシャル露出量がタレント中で断トツのCM女王だったが、圏外に飛び去った。


 2月26日、ビデオリサーチはタレント別テレビCM量を発表した。調査は関東、名古屋、関西の各民放5局を対象に行なわれた。CM量とは、出稿秒数と出稿本数のことで、出稿秒数をもとにランキングが作成されている。

 2014年の年間(1月から12月)のCM出稿秒数は上戸彩(29)がトップ。これに、堺雅人、松岡修造、西島秀俊、武井咲、堀北真希と続くことからわかるように一種の人気のバロメーターだが、目下異変が起きている。一昨年トップの剛力彩芽が20位内から消えているのだ。

「彼女は2013年までは凄い勢いでした。上戸、武井とともにオスカーの“平成3人娘”と呼ばれていましたね。その年は主役を務めた連続ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ)が平均視聴率11・3%と成功を収め、NHKの大河ドラマ『八重の桜』でも重要な役を演じました。そうした活躍からCM出稿秒数ランキング1位へと躍進したのです」

 こう言うのはスポーツ紙の芸能担当記者。

「ところが、昨年になると勢いがなくなってしまいました。1月期の連続ドラマ『私の嫌いな探偵』(テレビ朝日)は玉木宏とダブル主演だったにもかかわらず平均視聴率は6・8%。深夜枠とはいえ及第点にはほど遠い。さらに酷かったのは7月期の『あすなろ三三七拍子』(フジテレビ)。初回から7・7%で、それ以降は4%台と5%台を行き来して、ついには3・6%という信じられないような低視聴率を出す回もあった」

■そろそろメッキが

 出演映画の興行成績も芳(かんば)しくない。

「準主役の『黒執事』(ワーナー・ブラザース)の興行収入は5億4000万円、主役の『L?DK』(東映)は3億8000万円といずれも惨敗でした。歌手としてはどうかといえば、昨年10月発売のシングル『くやしいけど大事な人』は最高位8位で、売上げ枚数は1万程度に終りました」

 とは芸能記者。

「広告業界は、CMに起用するタレントに対して非常にシビアに人気動向を見ています。当然ながら、ドラマ、映画、音楽で数字の稼げない剛力に対する評価は、かなり厳しいものになりました。今回のランキングは、如実にそのことを示しています」

 それにしても、あまりに急激な人気下落である。

「彼女がこれまで連ドラや映画で活躍できたのは、所属する芸能事務所の力によるところが大きいと言わざるをえない。剛力については、事務所の力で仕事を取ってきたという指摘がしばしばされてきた。そろそろメッキがはがれてきたようです」

 と語るのは芸能ジャーナリストの平林雄一氏だが、先の芸能担当記者はこう言う。

「この4月からテレ朝で連ドラがスタートしますが、これが不振なら彼女の存在は希薄になっていくでしょう。思えば2013年が彼女のピークだったのですね」

 20歳で頂点。今更ながら、何とも苛烈な世界である。

「ワイド特集 木の芽時の夢うつつ」より

週刊新潮 2015年3月12日号掲載

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