目は泳ぎ、歯も黒ずむ……録画疑惑まで囁かれた「中森明菜」 画面には映らなかった紅白「舞台裏」歌合戦(1)

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〈歌おう。おおみそかは全員参加で!〉――。これが今回のNHK紅白歌合戦のテーマだった。人間同士の絆や連帯を大切にし、皆で夢と希望にあふれる新年を迎えよう。そんなメッセージが込められていたが、いかんせん、出演しているのは、世俗の塵(ちり)にまみれ芸能界を生き抜いてきた“もののふ”たち。リハーサルや楽屋裏で自我がスパークし、煩悩がぶつかりあう。それが「喜怒哀楽」のドラマを生み、局側の深謀と相まって、時に表舞台のショー以上に面白い人間模様を見せてくれるのである。

 さて、「怖いもの見たさ」の心理を掻き立てる演出も、エンターテインメントの一つには違いない。今回の紅白で最大の目玉とされた彼女は、一体どういう姿を見せてくれるのか。NHKホールにいる他の出演者たちが固唾を呑んで見守る中、ニューヨークからの中継がスクリーンに映し出されたのは午後10時43分のことだった。

「ごぶさたしております」

 その第一声は震え、消え入りそうなほど。ストレスによる免疫力低下で体調を崩し、2010年10月から無期限活動休止に陥っていた中森明菜(49)。4年以上も表舞台から完全に姿を消してしまった歌姫が、久方ぶりに公の場に登場したのだ。

「この日はNYのレコーディング・スタジオからの生中継となりました。しかし、その目は泳ぎ、明らかに落ち着かない様子。歯も黒ずんで見え、芸能人らしからぬものだった」

 とは、紅白を取材したスポーツ紙記者の感想。

「病的な感じが強く、他の出演者からも“大丈夫か”と心配する声が上がっていました。視聴者へのメッセージも事前に司会が代読し、司会が呼びかけた後はホールとの血の通ったやりとりが一切なかった。そのため、記者の間では、“これじゃあ、生中継には耐えられないだろう”“生じゃなく、録画映像を流してるんじゃないの”などと疑惑が囁かれていたくらいです」

 これについて、NHK関係者はこう明かす。

「明菜さんの映像は本当に生中継されたものです。ただ、体調は万全ではなく、まだ人前で歌える状態ではなかった。しかも、歌詞も完全には覚えられないと言います。だからレコーディング・スタジオからの中継という体裁にした。それなら、譜面台に歌詞を置いていても不自然じゃないでしょう。つまり、“レコーディング中にお邪魔します”というのは、彼女と局側が相談したうえで決めた、苦肉の“舞台設定”だったのです」

 紅白を見たある精神科医もこう懸念する。

「彼女は冒頭の挨拶に続き、“日本も今、低気圧の影響ですごくお天気が荒れて、大変のようなんですが、こちらも結構、寒くて”と言っていました。普通なら、“日本も寒いそうですが”で良いはず。それを、わざわざ気圧という言葉を口にしたのを見て、“中森さんは気象病なのでは”と思いました。低気圧というのは、低血圧やむくみを引き起こすなど、人体に影響を及ぼすもの。自律神経が反応することで、意欲低下や疲労感も招きます。とりわけ神経が繊細な方には精神的負担となり、うつ病などの精神障害を発症することもある。このように気象の変化に起因する病気を気象病と呼びます。彼女も気圧の変化に相当敏感なのでしょう」

 もっとも、このハラハラ感が、少しでも視聴率を上げたいと願うNHKに貢献したことは間違いあるまい。

「特集 画面には映らなかった紅白『舞台裏』歌合戦」より

週刊新潮 2015年1月15日迎春増大号掲載