イスラム教徒による全米ベストセラー/『イエス・キリストは実在したのか?』

国際

 オビの惹句に「イスラム教徒による実証研究で全米騒然の大ベストセラー」とある。かつて、イスラム教は西アジアに根付いたキリスト教異端の一つで、『クルアーン』はその聖書のアラビア語訳だとするキリスト教側からのイスラム起源論があったが、本書は逆に、イエスの中にイスラム教の原像を見つけようとする立場かなと思って読み始めると、そんな受け狙いとは異なり、実証的な歴史解明であることがすぐ分かる。結論も説得的であるように思われる。

 著者は一九七二年のテヘラン生まれ。革命と同時に家族とともに出国したイスラム教徒で、キリスト教信仰に接したアメリカでは宗教学の研究を志す。

...

記事全文を読む