不器用な「天才」はなぜ死んだのか/『球童 伊良部秀輝伝』

野球

 投げた、打たれた、揉めた、怒った、殴った――帯の文句通り、伊良部秀輝の野球人生は、才能に恵まれながら、いつもトラブルにもがいている印象があった。

 球団に盾突くように渡米の権利を勝ち取り、のちのポスティングルール制定に道をつける。念願のヤンキース入りするが真価は発揮しきれず、いくつか球団を移り、エコノミークラス症候群を発症して帰国。日本ではタイガースや独立リーグにも活路を求めた。引退して家族のいるアメリカに戻るが飲酒運転で逮捕される。そして不意に、と思われた自殺。

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