混浴文化があらわす大らかな生の肯定/『混浴と日本史』

文芸・マンガ

 タイトルが「混浴の日本史」でなく、「混浴と日本史」である点がミソのように思われる。「混浴の日本史」だと関心は初めから混浴に限定され、起源はいつか、どんなエピソードがあるかなど日本の混浴史が、やや好色なまなざしでたどられるはずだ。ところが「混浴と日本史」だと関心はもう少し広くなる。混浴が好きでならない日本人庶民の心と、これまで日本の歴史と文化を形作ってきた根本の力との間に、相同にせよ相反にせよ、なんらかの関係を見出そうとする立場である。比重が、混浴から日本文化へと少し移る。

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