買取大吉、バイセル、なんぼやの店舗が激増している理由 「リユース業」の気になるビジネスモデルとは?
他のビジネスとは大きく違う仕入れ先
そしてリユース業が他の業界と大きく違うのは、その仕入れ先が一般消費者である点だろう。
「この業界は『物がないから』と言って、問屋やメーカーから商品を仕入れるわけにはいかない。仕入れ先は消費者になりますから、まずは買い取りに力を入れないといけないわけです。そのため幅広く商品を買い取りますと網を張っている企業もあれば、最初から買い取る商品を絞って、『高く買います』とアピールしている企業もあります」(瀬川氏)
バイセル広報も、こう説明する。
「(業界動向として)リユース事業者のビジネスモデルとしては、まず仕入れに当たる買い取りがトップライン(売り上げ)を決める重要なポイントになりますので、各社出店を強化しています」
街で見かけることが多くなった買取業者の店舗、あれは「仕入れの窓口」でもあった。市場が大きくなるに連れて、出店が増えるのも、CMで大々的に買い取りをPRするのも納得である。
質屋との違いは
ちなみに、ある世代以上の年配者にとって、中古品を換金するといえば、思い浮かべるのは「質屋」だろう。質屋との違いにも触れておくと――。
「質屋といわゆるリユース業との違いは、質屋が質屋営業法に基づいて商売をされている点です。質業というのは物を担保(質草)にしてお金を貸し出し、貸し出し期間に質料(利息)が発生する。お客がお金を返せなくなった場合は、担保の品を質屋が売却することで換金することで回収します」(瀬川氏)
リユース業が古物商だとしたら、質業は金融業の一種である点が大きな違いと言えるだろう。
「ただ、質屋には買い取り販売をしているところもあり(その場合、古物商の許可証も取っている)、利益は質料収入と買い取り品の販売収入の二本立てです。むしろ最近は買い取り販売をメインでやっている質屋のほうが多くなっていますね」(同)
質屋での買い取り販売もリユース市場規模の3.5兆円に含まれることになるらしい。それにしても、このリユース市場、なぜここまで大きくなったのだろうか――。後編で詳しく解説する。













