旧村上ファンド系、フジの次は「テレビ朝日株」5%取得で企んでいること
注目は「東映」の株式
それから、わずか8カ月後。
村上父娘によるメディアとの攻防戦第2幕が切って落とされた。
M&Aアナリストが続ける。
「野村さんらが提出したテレ朝HD株の大量保有報告書には、保有目的として“資本政策の変更や事業及び資産の譲渡、株式の非公開化の提案”などと記載されていました。村上父娘がFMHと同様、テレ朝HDにも保有資産の見直しによる株主還元を要求してくるのは間違いありません」
その際、FMHのサンケイビルと同じ位置づけとなるのが、テレ朝HDの場合は「東映」だと目されている。
「テレ朝HDは、東映の19.43%の株を持つ筆頭株主です。逆に、東映もテレ朝HDの株式を17.7%保有し、朝日新聞社に次ぐ第二位の株主。株の持ち合い構造はさらに広がっています。東映が傘下に持つ『東映アニメーション』は、筆頭株主が33.7
%を保有する東映ですが、第2位が19.6%のテレ朝HDの子会社であるテレビ朝日です。東映アニメは、『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』を手掛け、海外における知的財産ビジネスなどで高収益を上げている。テレ朝HDにとって、東映グループとの関係はメディア事業以外で収益を拡大するために重要なわけです」(同)
村上父娘がFMHにサンケイビルの切り離しを求めた理由の一つは、不動産事業に依存する体質が本業のメディア事業の成長を阻んでいると見做したことだった。
「それゆえ、テレ朝HDには東映グループとの株式持ち合いを解消し、その株の売却益をメディア事業に投資するように要求するのではないでしょうか。とはいえ、いずれにしても、物言う株主としてテレ朝HDを揺さぶる“ネタ”。村上父娘が第一に考えているのは、どう売り抜けるかということです」(同)
またまた、大儲けか。
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