「三浦春馬さんを巡る陰謀論が活況」「ポイ活に1日100分も…」 現代日本の病理に専門家が警鐘
「この思い、春馬くんに届け!」と叫びながらバルーンを打ち上げるイベント
極端な声といえば、思い浮かぶのは陰謀論である。常人には理解不能な主張を展開する人々がやけに目立つようになって久しい。
斯界に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏が語る。
「例えば、20年に亡くなった俳優の三浦春馬さんを巡る陰謀論にはさまざまなパターンがあります。当初からネット上には“実は死んでいない”“アメリカにいる”など、諸説入り乱れていた。やがて“所属事務所が真相を隠している”“警察がきちんと捜査していない”という論調が強くなり、警察に再捜査を求めるデモ活動まで起こるようになりました」
主張はさらにエスカレートしていく。
「“反日勢力に消された”“偽日本人に支配された芸能界の秘密を知ったために消された”など、いくつもの筋書きが喧伝されました。スピリチュアル色の強い人たちは“春馬くんはあの世とこの世の間にいて、今も闇の勢力と闘っている”と言っています」(同)
あるグループは、彼の誕生日に「この思い、春馬くんに届け!」と叫びながらバルーンを打ち上げるイベントを開催していたという。
陰謀論が活況を呈し始めた原因
別の陰謀論も驚異的だ。
「コロナ禍の折に反ワクチンで結束した集団があります。世界の政治・経済を牛耳る“ディープステート”から世界中の人々を覚醒させないといけないというのが彼らの世界観です。ディープステートには“レプティリアン”という爬虫類型の宇宙人が関わっている、とされています」(藤倉氏)
こうした主張を掲げる集団のデモに、最盛期は1500人ほどがはせ参じたというから笑うに笑えない。
「この集団はデモの際、ディープステート側の“工作員”が紛れ込むのを警戒していました。そして人間に化けた宇宙人を識別するために、デモ参加者には松ヤニを触らせることにしていた。彼らの中では“レプティリアンは松ヤニが苦手で、触ると苦しみながら逃げていく”ということになっているからです。警察官にも“松ヤニチェック”をしようとしたことがあるほどです」(同)
このような陰謀論が活況を呈し始めたのには、原因があるのだろうか。
「やはりコロナ禍が大きかった。外出する機会が減り、ネットに触れる時間が大幅に増えましたから。“新聞やテレビは嘘ばかりだ”と言いつつ、ユーチューブ動画はうのみにするリテラシーのない人が陰謀論に触れて、ハマっていったのだと思います。普段は判断力がしっかりしている人でも、不安や悩みを抱えているタイミングで何か情報に触れると、警戒心がゆらぐことがあるのです」(同)
後編では、最近SNSで頻繁に目にするようになった「ぬい活」について、流行の理由を精神科医に聞く。
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