「健康志向をうたうスープにも中国産食材が…」 人気商品の実名を公表 「中国産に侵食されていない原材料はほとんどない」
【全2回(前編/後編)の後編】
不正が相次ぐ中国の食材は、どこまで日常の食卓に浸透しているのか。本誌(「週刊新潮」)はスーパーなどが扱う食品の原材料を徹底調査。「中国産食材」の使用が判明した総数は1148品にも及ぶ。それらを集めた「実名リスト」、そして新たに判明した事実をお届けする。
***
【写真を見る】「タケノコを硫黄で漂白」 衝撃の現場 「中国産食材」の使用に関する大手メーカーの「回答リスト」も
前編では、中国産食材が使われている人気カップ麺、調味料、肉まんの実名を公開した。
一家に一つは常備されているであろうレトルトのカレーでは、タマネギ、ジャガイモなど大半の野菜が中国産だった。
ヘルシーな食材の代名詞ともいえる「春雨」にも、「中国製造」が多用されていた。今回の「実名リスト」で★印として示される「中国製造」とは、現地の工場で加工された原材料を指す。春雨は主に野菜のでんぷんから作られるが、その製造工程が全て中国で行われたことを表している。
エースコックの「スープはるさめ 鶏白湯」、永谷園や丸美屋食品工業の「麻婆春雨 中辛」などは、「中国製造」の春雨をメインの食材として使っている。
春雨同様、健康志向をうたうスープでも、中国産の食材が使用されていた。丸美屋食品工業の「野菜をプラス ミネストローネ」や「野菜をプラス カレースープ」は、日本国内にも産地が多い「キャベツ」が中国産だった。
なぜ、これほど中国産が重用される?
これほどまでに中国産が重用されるのはなぜなのか。
一般社団法人・加工食品診断士協会で代表理事を務める安部司氏に聞くと、
「最大の理由はコスト、すなわち価格の安さと日本からの近さです。土地代や人件費が安い上、日本と地理的に近いので輸送費用も大してかかりません。また中国は国土が広く南北にも長いことで、地域によって気候や収穫時期が異なります。常に国内のどこかで農産物が採れるので、年間を通じて野菜を確保しやすいのです」
季節や豊作不作を問わず、いつ何時も同じ食材で、しかも大量かつ安価に商品を安定供給しなければいけない加工食品メーカーにとって、中国産の食材は不可欠な存在だというのだ。
[1/2ページ]



