「簗さんの親から『縁を切る』と電話が…」 簗農水大臣の“独特過ぎる素顔” 「ミスには激怒。秘書のパソコンの閲覧履歴をチェックすることも」【恫喝発言問題】

国内 政治

  • ブックマーク

「こんなバカな子だとは思いませんでした」

 だが10月6日には国交省が、選挙後の2月中旬ごろに簗氏から問い合わせがあったこと、その後、問い合わせを踏まえて配分額を整理、説明したことを公表。いよいよ疑惑が深まる簗氏には、その独特なキャラクターに関する話も聞こえてくる。

 簗事務所の関係者が言う。

「先生は海外出張先からも地元秘書に国際電話をかけ、“その日、どこの支援者を回ったのか”を仔細に詰めるんです。支援者、関係者への祝電、弔電もミスがあると激怒し、秘書のパソコンの閲覧履歴をチェックすることも再三でした」

 自民党関係者も、

「簗氏が秘書を厳しく管理しているのは有名な話。政治資金パーティーの出席者にはリーフレットやお土産の品を袋に詰めて渡すのが通例ですが、その詰め方が間違っているとひどく怒られるそうです」

 細部まで隈なく見渡し、すべてを自分の意のままに――。これが簗氏の流儀なのか。別の事務所関係者からは、こんな証言も。

「2017年の総選挙では簗先生の実のご両親が選挙区入りし、熱心に手伝いをしてくださいました。ところが投開票日を迎えて突然、お母さまから選挙事務所に『和生と縁を切って帰ります』と電話があった。ある事務所スタッフには『こんなバカな子だとは思いませんでした』という内容の手紙が届いたとも聞きました」

 そして、こう明かす。

「簗先生は元秘書の女性と結婚しています。地方には珍しい派手なタイプの女性です。先生のご両親は、その奥さまとの折り合いが悪くなって絶縁したと地元ではささやかれています」

「どこの家庭にでもあることじゃないですか」

 都内に住む簗氏の実母に聞いたところ、

「嫁とのことでいろいろ言われているのかもしれませんが、どこの家庭にでもあることじゃないですか。私たちが選挙の支援をしなくなったのは、もめたからではありません。6年ほど前に免許を返納しており、車の運転もできなくなっていたんです。あちらは車がないと生活ができませんから(選挙支援に)行けなくなっただけです」

 両親が手伝う姿も見られず、先の選挙で無所属候補相手に苦杯をなめた簗氏。味方の離反に焦り、対立陣営へのけん制を強めたとしても不思議はないのである。

 政治ジャーナリストの青山和弘氏が指摘する。

「簗氏は2月の総選挙期間中の街頭演説で“政権与党の議席がなくなった地域の予算はごっそり削られます”とも語っています。露骨に有権者を脅しても恥ずかしいとは思わないのでしょう。本件は不倫のようなスキャンダルとは異なり、大臣の恫喝的な政治手法が問われています。高市首相が簗氏を庇い続ければ、いずれ支持率にも影響が及びかねません」

 鳥取県知事や総務相などを歴任し、現在は大正大学特任教授・地域構想研究所所長の職にある片山善博氏も次のように言う。

「簗氏が本当に国交省に圧力をかけ、自治体の予算を減額させた上で、それを地元の有権者に伝えたのだとすれば、政治家としてあるまじき振る舞いです。逆に、実際には何ら働きかけをしておらず、たまたま減額されたことを知って、それを自分の成果であるかのように語ったのだとすれば、ほら吹きか嘘つきでしかない。いずれにしても大臣としてはもちろん、政治家としてもアウトでしょう」

 那須烏山市長の川俣純子氏も、こう嘆息する。

「予算カットの発言を撤回し、謝罪していましたが、那須烏山市や那珂川町の住民に大きな不安を与えた事実に変わりはありません」

 簗氏の適性。その一点が今、問われている。

 前編【簗農水相は「命に支障がないところを削減」と明言していた! 「現実に役所に圧力をかけていた言い方」】では、簗氏が政治介入を疑われた“前科”について報じている。

週刊新潮 2026年10月15日号掲載

特集「恫喝音声で火だるま 簗農水省の嘘」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。