「俺に投票しなければ予算をカットする」 恫喝音声の「簗農水相」に皆無の「センス」と「見識」

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昔は普通にあった

「少なくとも現段階で高市首相は簗氏を辞めさせるつもりはない。少しでもガス抜きになれば良いなぁといった趣旨の会見でした。どこまでも“一議員の立場で答えない”と続けるよりはマシだと木原氏が判断したようです」(同)

 2月の衆院選において選挙区で敗北したことがよほど悔しくて恥ずかしく、その意趣返しとばかりに今回の発言を行った可能性が指摘されている。

「昔は普通にあったと言いますか、選挙や政治というのは相手側に負けたらおいしいところを全部持っていかれる……というのが基本です。が、令和の時代に明け透けにそれを言ってしまう簗氏の政治的センスのなさを嘆く他ないという声は根強くあります」(同)

 このデスクの言うように、中央官庁の役人に影響力を行使しうる政治家が、選挙の勝敗によって地域への予算やインフラ配分をコントロールし、生殺与奪の権を握るのは、程度の差こそあれ、今も昔も変わらないのだろう。

「リップサービスの一つ」

「自分が当選すれば、地元にこんないいことがある」と訴えない政治家のほうが珍しい。大物政治家の地元には、とかく立派なハコモノや道路があるというのもよく言われるところだ。直近では、沖縄県知事選を巡っての政府与党の姿勢が「露骨」だとして批判されたのも記憶に新しい。

 ただ、先のデスクが言う通り、簗氏のように公の場で露骨に、しかも「利益」ではなく「不利益」の誘導まで口にする人は珍しい。
本人や政府側は「リップサービスの一つ」という理屈で逃げ切ろうとしているフシが見られるが、この種の発言がリップサービスになると考えている時点で政治家としての資質が問われるのは当然だろう。このような思考法の人物が、巨額の予算を動かす農水省のトップにいるのを妥当と考える人はどのくらいいるのだろうか。

 そもそも今般の騒動を招いた根本の原因は、自らの力を過信する高市首相が大臣候補の”身体検査”を厳しく行わなかったと点にも原因があるとの見方もある。すでに「一議員の放言」で済む事態ではないようだ。

デイリー新潮編集部

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