平泳ぎ世界新の17歳・大橋信は「どこにでもいる高校生」 同級生が明かす“噛みつき”と「ブロスタ」生活
発想がドはまり
だが、このお茶目な少年は、こと大会となると、コンマ0秒の短縮を目指して豹変する。身長190センチを超える選手が多い中、小柄な大橋はどのようにして偉業を成し得たのか。
先の関係者が解説する。
「大橋と同じ泳ぎ方をしている選手は、世界中どこを探してもいません。体が小さいわりには、腕が長くて強靭です。泳ぐ際、腕全体で水を掴むようにして後ろに押し出して前に進みます。加えて両足のキックに特長があります」
キックは、北島の泳法と比較するとイメージしやすい。北島は膝をしっかり曲げて、足の裏全体で水を押し出す。一方、大橋は足を深く引くと水の抵抗が大きくなるため、引き付けを抑えて即座にキックをする。反動でお尻が水面上に跳ね上がるが、そのお尻が下がる動きも利用して推進力を高めているという。
「以前、大橋が“手が得意な選手とキックが得意な選手がいる。それを合わせれば速くなるかも”と言っていました。この発想がドはまりした格好です。体が小さい分、手と足の回転数を上げなくてはならず、スタミナが必要です。その点は、枚方SSに長距離選手が多く、一緒に練習していることが良い方向に影響していると思います」(同)
いいとこ取りの足し算で会得した「シン(信)泳法」。2年後のロス五輪ではいかなる雄姿を見せてくれるのか。
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