データ重視のMLBで「ノムさん」に再評価の兆し…元メジャー本塁打王も賛辞を惜しまない「智将の教え」 米・人気野球番組では「勝ちに不思議の勝ちあり…」が取り上げられ
注目される日本の野球
中日ドラゴンズが激震に見舞われた。9月29日のバンテリンドームナゴヤでの全体練習後、井上一樹監督(55)自らが切り出し、今シーズン限りで辞任することを明かした。141試合を消化して59勝80敗2分け。球団創設90周年のメモリアルイヤーが最下位では止むを得ないが、「誰かが責任を取るのであれば、自分」の言葉は非常に重かった。
【写真を見る】中日入団のウォードは大谷を助けるグランドスラムを放っていた!
「中日はデータサイエンティスト、バイオメカニスト、アナリストなどのスタッフを、他球団や社会人野球、国立スポーツセンターなどからヘッドハンティングしています。この新組織がようやく軌道に乗り始めたところでした。次の監督はこの流れを理解している球団内部の者、もしくは、細分化されたデータシステムを操れる人でなければ務まりません」(チーム関係者)
データ分析に関して、NPBはメジャー球団に後れを取っている感は否めない。そうしたなか、前ロサンゼルス・ドジャースのライアン・ウォード外野手(28)の獲得以降、アメリカの野球メディアやファンの関心が、中日球団に向けられた。そして、ウォードのNPB行きと同時に紹介されたのが、故・野村克也氏の『ノムラの教え 弱者の戦略99の名言』(講談社刊)など、同氏の著書だ。日本の野球には独自の選手を見極める評価基準があるとし、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」の座右の銘も紹介されたのだ。
「FOXテレビ系の野球情報番組で、ウォードがDFA(事実上の戦力外)になったことと、ドラゴンズ行きが取り上げられました。MLBで20年、ミネソタ・ツインズ、ボストン・レッドソックスで活躍し、打点王2回、本塁打王1回のタイトルを獲得したデビッド・オルティーズ氏(50)や、走攻守に優れた成績を残し、ニューヨーク・ヤンキースで現役を引退したアレックス・ロドリゲス氏(51)らがコメンテーターを務めているので、野球情報の信頼度も高い人気番組です」(米国人ライター)
番組冒頭、司会者が「9月16日(現地時間)、ドジャースのライアン・ウォードが40人枠から外されたのを覚えていますか」と切り出し、その後の6日間、メジャーリーグの他の球団からオファーが全くなかったことが紹介された。今季4月19日のメジャーデビューの場面がウォード自身のインタビューも交えて伝えられた。デビュー戦に家族、親戚、知人ら20人が駆け付けてくれたこと、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が「メジャーの初球は一度きりだから、よく覚えていけよ」と言って送り出してくれたことなども語られたのだが、番組の内容が一変したのは、ウォード自身の言った次の言葉。
「(ウエーバー公示されて)6日目、代理人から電話があって、最初に伝えられたのがジャパンでした」
司会者が「ええ、日本時間の9月23日、NPBの中日ドラゴンズが獲得を発表しましたね」と相槌を打つ。ウォードがさらに続ける。
「その直後から、読めない文字が次から次に送られてきて。画面が読めない文字でどんどん埋まっていくんです。スクロールしてもスクロールしても終わらない。しばらくの間、スマホの通知音が止まりませんでした」
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