中国産野菜を使用する「弁当チェーン」4社の名前を公表 逆に「リンガーハットや鳥貴族は非常に努力している」と専門家が評価

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【全2回(前編/後編)の後編】

 有害物質ホルムアルデヒドにまみれた白菜の存在が発覚して「中国産野菜」への不信感を募らせる方も多かろう。われわれが口にする食品は本当に安全なのか……。大手コンビニ・ファストフード・弁当チェーンなどの商品を対象として徹底調査を行った。

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 前編では、中国産野菜を使用しているのに「使用ナシ」と回答したマクドナルドの対応や、使用を認めたコンビニチェーンについて報じた。

 主力商品のサンドイッチと野菜が切っても切れない「サブウェイ」は、原材料の産地について公表を拒んできた。その理由を〈季節や天候、メニューの改定等により使用する食材および産地は日々変動するため〉というわけだが、こうした文言を盾にして、具体的な回答を拒む企業があまりに目立つ。

 現在供しているメニューに使われる野菜の産地がどこなのか。少なくとも「中国産なのか否か」さえも表沙汰にできないとなれば、疑いの目を向けられても致し方なかろう。

 売上高・店舗数とも宅配ピザ業界で日本一の「ドミノ・ピザ」も同様に〈複数の産地からの調達〉とした上で、わざわざ〈本社の意向により、詳細に関する情報開示は非公開〉と答えた。

 インフレで価格競争が熾烈(しれつ)な弁当チェーンでは、「ほっともっと」「本家かまどや」「ほっかほっか亭」「オリジン弁当」の大手4社全てが中国産野菜を使用していた。特徴的なのは、付け合わせとなる煮物やおひたしに多用されていたこと。栄養豊富だとして消費者が信を置くブロッコリーや小松菜、ニンジンにまで中国産を使う背景に、少しでも原価を下げたい企業の思惑があるのだろう。

10年ほど前に産地偽装の不祥事を起こした「木曽路」

 そして最後は、外食チェーンをご紹介したい。今回は、メインメニューである「肉」に添える形で野菜を多く扱う店に絞って調査を行った。

 まず焼肉チェーンでは、定番のキムチなどで中国産白菜を使用している旨を明言する企業はなかった一方、大半が中国産ニンニクを扱っていた。しゃぶしゃぶチェーンも併せてみると、「焼肉きんぐ」「ゆず庵」や「焼肉の和民」、「しゃぶ葉」は、“時期や天候、仕入れ状況”などを理由に産地を開示しなかった。

 これでは「回答拒否」を貫く企業の態度と実質的に何ら変わりはないだろう。

 最たる例として、しゃぶしゃぶチェーン業界大手の「木曽路」を挙げよう。

 質問状の送付後、期日までに回答は寄せられなかったが、しっかり産地を明かさぬ対応から思い起こされる一件がある。

 というのも、同チェーンを運営する「株式会社木曽路」は、10年ほど前に産地偽装の不祥事を起こしているのだ。無銘柄の和牛を「松阪牛」「佐賀牛」と偽り提供していたことが、複数の店舗で問題となってメディアでも報じられた。消費者センターの立ち入り検査で発覚したが、当時、偽装を行った店の料理長は“利益を増やすためにやった”と白状したというが、その社風は現在も大きく変化していないということだろうか。

「リンガーハットや鳥貴族は非常に努力している」

「外食などの大手チェーン店が中国産の野菜を扱っている最大の理由は、価格と安定供給でしょう」

 とは、加工食品ジャーナリストの中戸川貢氏だ。

「ファミレスのように一年中同じメニューを提供する業態では、国産野菜だけに頼ると天候不良や価格変動の影響を強く受けます。その意味で、リンガーハットや鳥貴族のように、国産の食材を積極的に使う企業は非常に努力していると評価できます。仕入れも相当に苦労しているはずです」

 食の安全を守るのか、それとも企業の利益を優先するのか――。今まさに問われているのは、食品を扱う企業の姿勢そのものである。

 前編では、中国産野菜を使用しているのに「使用ナシ」と回答したマクドナルドの対応や、使用を認めたコンビニチェーンについて報じている。

 また、関連記事【カレーの野菜の多くに「中国産」を使用する「CoCo壱番屋」 一方、国産野菜にこだわる外食チェーンの名前は? 中国産野菜の使用を徹底調査!】では、中国産野菜を積極的に使用する外食チェーンについて紹介するとともに、対照的に国産野菜にこだわる企業についても報じている。

週刊新潮 2026年9月24日・10月1日号掲載

特集「ファストフード・弁当・コンビニ・外食の『中国産野菜』 第3弾 ホルムアルデヒド全調査『実名リスト』」より

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