坂倉将吾に巨人、ヤクルト、DeNAが…広島は主力3人流出の可能性 今オフ移籍市場の“大物”はどこへ行く

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 今オフのFA市場では、広島の動向が大きな焦点となる。坂倉将吾、床田寛樹、森下暢仁の主力3人がそろって新たに国内フリー・エージェント(FA)権を取得した。さらにロッテ・小島和哉、西武・高橋光成ら実績十分の投手も権利を手にしている。【西尾典文/野球ライター】

広島は引き留めが課題に

 MLBを目指す選手が増え、国内FA市場が静かな時期もあった。しかし一昨年と昨年はいずれも5人がNPBの他球団へ移籍。FAを通じた大型補強が再び活発になっており、今オフも市場が大きく動く条件はそろっている。

 最大の目玉は坂倉だ。

 日大三から2016年のドラフト4位で広島に入団。2021年から4年連続で二桁本塁打を放ち、チームの中心を担ってきた。昨年は怪我で成績を落としたものの、今年は14本塁打、チームトップの71打点をマークしている(成績はすべて9月28日終了時点)。

「今年で28歳と若く、長打力と確実性を兼ね備えています。現在は主に内野で出場していますが、必要に応じて捕手もできるのは編成面でも魅力です。来季からセ・リーグでは指名打者(DH)制が導入され、野手のレギュラー枠が一つ増える。未知数の外国人選手に頼るより、計算できる坂倉を獲得したい球団はあるでしょう。千葉県出身で、巨人、ヤクルト、DeNAに加え、パ・リーグの球団が獲得に動いても不思議ではありません」(ある球団の編成担当者)

 坂倉と同じ千葉県出身の丸佳浩(巨人)は2018年オフにFA権を行使し、5年の大型契約で広島から移籍した。坂倉にも、それに近い条件を提示する球団が出てくるのではないだろうか。

 広島では床田と森下の去就も気になる。

 床田は2023年から2年連続で二桁勝利。今年は7勝ながら、チームトップの134回1/3を投げ、防御率2.88と安定した成績を残している。森下もプロ1年目の2020年から先発ローテーションに定着し、これまで3度の二桁勝利をマーク。長く投手陣を支えてきた。

 二人では床田への評価が特に高い。

「森下は元々メジャー志向が強い。今年の成績を考えると、今オフにポスティングを申請しても好条件を得るのは簡単ではない。もう1年日本で結果を残してからメジャーを目指す選択肢もあるでしょう。一方の床田は、左で試合を作れる先発だけに評価されやすい。関西出身でもあり、左の先発を補強したい阪神やオリックスが動くことも考えられます。オリックスでは西川龍馬、九里亜蓮とカープ出身の選手が活躍している点も無視できません」(同担当者)

 広島はかつてFA宣言後の残留に慎重な姿勢を取っていたが、2018年には丸に宣言残留を認め、複数年契約も提示した。

 坂倉、床田、森下が一度に流出すれば、戦力への影響は計り知れない。今オフは3人の引き留めが球団にとって大きな課題となる。

次ページ:来季の戦力図を大きく塗り替える可能性

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。