坂倉将吾に巨人、ヤクルト、DeNAが…広島は主力3人流出の可能性 今オフ移籍市場の“大物”はどこへ行く

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来季の戦力図を大きく塗り替える可能性

 パ・リーグでは小島和哉(ロッテ)の動向からも目が離せない。

 早稲田大から2018年のドラフト3位で入団し、2年目から先発ローテーションに定着。これまで3度の二桁勝利をマークしている。

 今年は開幕から調子が上がらず4連敗を喫するなど、5勝9敗と負けが先行している。それでも7年連続で100イニング以上を投げ、継続して先発ローテーションを守ってきた。左の先発は各球団にとって補強ポイントになりやすく、FA宣言すれば床田と並ぶ有力候補となる。

 もう一人、パ・リーグで気になるのは高橋光成(西武)。

 高橋は昨年オフにポスティングシステムを申請してMLB移籍を目指したが、条件が折り合わず残留した。今シーズン中に海外FA権を取得しており、このオフは再びメジャー挑戦を目指すとの見方が強い。

 ただ、国内移籍も選択肢に入るとの声がある。

「MLBでは労使協定が今年12月に満期となります。新しい協定がまとまらず球団側がロックアウトに入れば、FA選手の移籍交渉も進まない。高橋は昨年より成績を上げていますが、MLBで高額契約を確実に得られる立場ではない。交渉期間が短くなれば、希望する条件に届かないこともあるでしょう。一方、NPBでは先発で長く実績を残しており、補強効果は大きい。特に高橋を苦手としているソフトバンクなら、獲得候補に入れても不思議ではありません」(同担当者)

 高橋は今シーズン、ソフトバンク戦で7試合に先発し、4勝2敗、防御率1.69。これだけ苦しめられてきた投手を自軍に加えられれば、ソフトバンクにとっては戦力アップと同時に“天敵”を消すことにもなる。

 FA権は、長年結果を残してきた選手が自ら次の所属先を選べる貴重な権利だ。今オフは坂倉に加え、床田、小島ら実績ある左腕、高橋の国内外をまたぐ去就まで、各球団の補強戦略を左右する選手がそろっている。

 誰が権利を行使し、どの球団が獲得に乗り出すのか。数人の決断が、来季の戦力図を大きく塗り替えることも十分にあり得る。

西尾典文(にしお・のりふみ)
野球ライター。愛知県出身。1979年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

デイリー新潮編集部

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