高野山で1億円以上の申告漏れが! インバウンド向けに「値段が2~3倍に」 「本来は無料や低価格」

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いつの間にか寺院の重要なビジネスに

 一方で、そもそも宿坊とは、単なる宿泊施設ではなかったはず、と宗教ジャーナリストの小川寛大氏が指摘する。

「本来、宿坊は寺院に修行しにやってくる修行僧のために提供される簡素な宿泊場所でした。それもあって、大きな寺院では系列のお寺の紹介状がないと泊めてくれないところもあった。こうした背景から生まれた施設ですから、宿泊料を取らないとか、あるいは取っても数千円程度というのが普通だったのです」

 それが、いつの間にか寺院の重要なビジネスと化していたわけだが、問題は税金である。そもそも、宗教法人であっても営利事業には税がかかる。宿泊施設の場合は1泊1000円を超えると、営利事業とみなされる。

「税務当局は以前から寺院のビジネスに目を光らせていました。ジュースの自販機を置く小さなスペースであっても営利事業として固定資産税をかけられたケースがあります」(同)

 だから国税局が高級化した宿坊に目をつけたのは当然だったともいえる。高野山の開祖・空海が知ったら何と言うのだろうか。

週刊新潮 2026年9月24日・10月1日号掲載

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