男子マラソンで人類初“2時間切り”の衝撃…アディダス担当者が明かす「最強シューズ」の真髄 「驚異的な軽さを実現した一方で、履きこなすには高い走力が求められるシューズです」

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駅伝や襷はグローバルな存在に

 今ではアディダス社と専属契約を結ぶ青山学院大学、國學院大学、創価大学、大東文化大学をはじめとする各校の有力ランナーが同社のシューズを選び、大切なレースに臨むようになっている。

「日本では、FIFAワールドカップなどと同じように駅伝をみんなで応援する特有の文化があり、箱根駅伝における選手たちの活躍が、そのままシューズの売り上げに反映されることが珍しくありません。今では、駅伝の存在しない国のメンバーが参加する社内のグローバル会議でも、駅伝やタスキなどの単語が飛び交う場面が一般的な光景になりました」

 学生駅伝の新シーズンが訪れようとしている。直向きに襷を繋ごうと奮闘する選手たちの足元には、アディダス社のアイデンティティでもある3本線のストライプが見られるかもしれない。

スポーツの垣根を越えた取り組みも

 近年はランニングシーンでも注目を集めるアディダス社だが、サッカー日本代表とFIFAワールドカップのスポンサーも務めており、今年6月に開幕した北中米W杯では、多大な存在感を示した。

 白地にカラフルなストライプで人気となったサッカー日本代表のアウェイユニフォームは記憶に新しいところだが、厳しい暑さの中で開催された大会期間中にはグローバルブランドとしての強みを活かした取り組みも行われた。

 その一つが、通気性に優れた素材のウエアやシューズ内に冷却剤を取り付け、暑さを取り除くことで選手たちのパフォーマンス向上を目指す「CLIMACOOL SYSTEM」だ。スペイン代表やアルゼンチン代表も採用したことで注目を集めたシステムだが、100キロを走るウルトラマラソンで6時間切りを達成するために開発されたノウハウを活かし、サッカーに応用したものだったそう。

「競技や種目の垣根を越えて各々に必要なテクノロジーを提供していきたい」(太田氏)という同社は、胸付近に保冷剤が入れられるクールベストなどを展開しているが、これらもアスリートたちの力強い味方になりそうだ。

 8月30日に行われた北海道マラソンでは、同社の「ADIZERO ADIOS PRO 4」を着用した新谷仁美選手(積水化学)が大会記録を塗り替える2時間24分14秒でレースを制したが、駅伝に臨む大学生や実業団ランナーなど、数々の有力選手の足元はADIZEROシリーズを着用することが予想され、多くの視線が注がれることになりそうだ。自己ベストの更新に歓喜するランナー達の足元に目を向けると、そこにはスリーストライプスが輝いているかもしれない。

デイリー新潮編集部

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