シーズン“無冠”の大谷翔平(32)に米メディアが「二度と投げるべきではない」「もう不死身ではない」…急増する打者専念論に“NPBで306本塁打のスラッガー”は「それでも大谷は二刀流を貫くでしょう」

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「大谷の最大の武器」は投打のどちら?

 次はスポーツ月刊誌のスポーツ・イラストレイテッド(電子版)が9月15日に配信した「ショウヘイ・オオタニは、もう永久に投手を止めるべき時だ」を見てみよう。

 執筆したのは同誌のシニアライターであるライアン・フィリップス氏。彼は記事の冒頭で「率直に言えば、私たちはもう二度と、彼がマウンドに立つ姿を見るべきではない」と大谷の二刀流続投を完全否定する。

 理由として32歳の肉体は二刀流の負荷に耐えられなくなっていることを挙げる。今季は投手復帰の調整が打撃に悪影響を与えただけでなく、膝の状態が悪化して盗塁数も減少したとも指摘した。

 さらにエンジェルスとドジャースの個人成績を振り返り、投手大谷より打者大谷の記録のほうが圧倒的だと総括し、次のように記した。

《大谷はマウンドに立っていない時でさえ、アーロン・ジャッジと並んで、地球上で最も価値のある打者2人のうちの1人だ。健康な状態であれば、相手投手を圧倒する。2024年には一球も投げることなくMVPを獲得し、2025年にはわずか47イニングしか投げなかったにもかかわらず、再びMVPに輝いた》

《ここから得られる教訓は何か。大谷はマウンドに立たなくても、野球界で最高の選手の一人でいられるということだ》

打者専念が合理的との意見

《ドジャースは、大谷の最大の武器が衰えていくのを目の当たりにしながら、本人が無益に投球回数を積み重ねる姿を見るために7億ドルを支払ったわけではない》

《現時点で唯一の解決策は、大谷が投手をやめ、打者としてのプレーに専念することだ》

《打席に立った大谷はスーパーヒーローだ。一方、マウンドに立つと脆さを抱えている。投手・大谷を追い求めるために、打者・大谷を危険にさらすことは、もはや理にかなっていない》

 野球解説者の広澤克己氏はヤクルト、巨人、阪神の3球団で4番を打ち、ホームラン306本、985打点の通算記録を残した。

 その広澤氏は「確かに大谷選手が打者か投手に専念すれば、選手寿命が延びる可能性は高くなるとは思います」と言う。

「アメリカなどではクローザー転向も議論されていると聞きましたが、その案は明確に反対します。大谷選手が二刀流を続けるためには、投手は先発以外の起用はあり得ません。なぜならクローザーは球数こそ少ないかもしれませんが、毎日のように登板する必要があるからです。大谷選手は先発投手として中6日のローテーションでマウンドに立ってきました。負荷が少ないのは毎日のクローザーではなく中6日の先発なのです。クローザー転向は、むしろ大谷選手の負荷を逆に増やしてしまうのです」

ファンが依頼しても無理?

 となるとロサンゼルス・タイムズやスポーツ・イラストレイテッドの記事が主張した通り、打者専念が最も合理的なのだろうか──?

「私は大谷選手に会ったことがないので、彼の性格などを知っているわけではありません。
ただ、彼が二刀流を止めるのは、それこそ引退する時だという気がします。そもそも30歳を過ぎたプロ野球選手で『身体にケガは全くありません』という人は誰もいません。みんな満身創痍です。ケガを抱え、ケガと付き合いながらプレーするのが日常なのです。大谷選手が考えているのは『今年の調整法はどこに問題があり、来年はどう改善して二刀流を成功させるか』だけでしょう。大谷選手を見ていると、『楽しいか、楽しくないか』を重視しているように思えます。楽しいから二刀流を続けているのでしょう。そのためドジャースだけでなく、たとえ日米のファンが打者専念をお願いしても、大谷選手は二刀流を貫くのではないでしょうか」

 大谷が「二刀流続行」すべきか否かが議論になっているのに対し、藤浪は「現役続行」が可能か否について注目が集まっている。

 広澤氏によると、本来はポテンシャルが豊かなはずの藤浪が不調に苦しんでいるのは精神的な理由ではないという。

 前編【2軍最終戦は「3回5失点」のDeNA・藤浪晋太郎(32)が“戦力構想外”に…18歳の大谷翔平に“現時点では負けている。彼に追いつけるように頑張りたい”と言わしめた天才投手はどうなる】では、どうして藤浪は不調に苦しんでいるのか、その真の原因について詳細に報じている──。

デイリー新潮編集部

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