巨人に衝撃“浦田離脱”が優勝争いに与える影響 2019年に離脱「吉川尚輝」が今度はキーマンか

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“ルーキー”の穴を“優勝経験者”が埋める

 先に述べたように、浦田は今季、大きな飛躍を遂げた。故障するまでは盗塁王が目前に迫り、新人王の有力候補でもあった。

 ただ、優勝争いという特殊な環境を考えれば、ここからの巨人に必要なのは“浦田の穴を埋める選手”ではないのかもしれない。

 必要なのは、“修羅場を知る選手”。その意味では、吉川には大きなアドバンテージがある。

「2024年の巨人優勝時には全試合に出場。現在は選手会長も務める31歳で、優勝争いのプレッシャーも経験している。復帰時にも“何年もこういう経験をしてるので”と話し、残り試合について“結果云々より勝つ”と力強く語っていました」

 浦田が持っていた“勢い”と“スピード”を、吉川がそのまま再現する必要はないだろう。それよりも、吉川には吉川の持ち味がある。

「堅実な守備、出塁、走塁。そして、勝負どころでの経験。今の巨人に必要なのは、まさにそうした部分でしょう」

ここにきて「坂本」「丸」も存在感

 そう、もう一つ見逃せないのがベテランの存在である。

 19日の中日戦では、吉川だけでなく坂本勇人(37)、丸佳浩(37)といった経験豊富な選手がスタメンに名を連ね、勝利に貢献した。

「まさに、若手が出てくればベテランが支え、主力が離脱すれば別の選手が出てくる。誰か一人がチームを背負うのではない。今季の巨人の特徴が集約された試合でした」

 浦田が抜けた今も、それは変わらない。

 むしろ、このタイミングで吉川が帰ってきたことを考えれば、“穴があいた”のと同時に“別のピースが戻ってきた”と見ることもできるだろう。

 もちろん、浦田の離脱を軽く見ることはできない。

 威勢の良いトップバッターを失ったのだから、戦力的なマイナスは明確に存在する。復帰時期も現時点では不透明だ。

 しかし、ピンチはチャンスでもあるのだ。

「2019年に自分が離脱したときには、若林や山本がチームを救った。今度は吉川自身が、浦田の穴を埋める番。優勝争い大詰めを迎えている今は、技術だけではなく、経験と精神力が問われます。彼の活躍次第で、禍はいくらでも福に転じるでしょう。そういう意味では、吉川が“巨人優勝”の鍵を握っているかもしれません」

 かつて自分の穴を埋めてもらった男が、今度は穴を埋める側に回る――。

 優勝争いの土壇場で、この巡り合わせがどんな意味を持つのか。

 答えは、“背番号2”の双肩に掛かっている。

デイリー新潮編集部

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