引退ラッシュの球界で来季も生き残るのは? 球団が手放しにくいベテラン3人の“現在地”

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自分のペースを崩さない強さ

 投手では、引退を表明した選手を除くと岸孝之(楽天)が最年長となる。こちらは現役続行が有力視されている。

 今季は一軍初登板が5月29日のヤクルト戦と少し出遅れたものの、その後は安定したピッチングを披露。ここまで10試合に先発して4勝5敗ながら、全試合で5イニング以上を投げ切り、防御率2.80をマークしている。

 40歳を超えれば、若い頃と同じような登板数を求めるのは難しい。しかし、マウンドに上がれば試合を作る。現在も先発ローテーションの一角として計算できること自体、岸の大きな強みと言えるだろう。

 そんな岸について、球団関係者はこう話す。

「若い頃はあまり練習しない、走らないと言われていたことがあったと聞きますが、とにかく自分のペースを崩さない強さがあります。自分のやるべきことをよく分かっていて、自己管理は徹底している。長く続けられているのは、そうした自己管理のうまさが大きいのではないでしょうか。実際に先発させればしっかり試合を作る。若い投手にとって、あらゆる意味でお手本となる選手だと思います」

 岸は西武時代の2008年に日本シリーズMVPを獲得し、楽天移籍後の2018年には最優秀防御率のタイトルに輝いた。長いキャリアの中で投球スタイルを変化させながら、40代になった現在まで先発の座を守っている。

 年齢を重ねても自分のペースを崩さず、必要な準備を続けて結果につなげる。その姿勢は、若い投手が多いチームにとって貴重だ。実際に一軍のマウンドで結果を残している以上、単なる精神的支柱にとどまらない。

 今季限りで引退する石川を除けば、岸の通算174勝はNPBで現役最多となる。現在の投球内容を見る限り、来年以降に勝利数をさらに伸ばすことは十分期待できそうだ。

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